XRPの実用化拡大。決済への実用化で普及は広がるか

リップル(XRP)

仮想通貨の多くは、なかなか実用化が進んでおらず、本来の目的とは裏腹に投機性の高いものとみなされています。

この流れを断ち切らなければ、仮想通貨はなかなか社会に受け入れられず、不安定な状況が続くことしょう。

しかし、代表的なアルトコインのひとつであるXRPについては、実用化が着々と進んでいます。

最近話題になっているのは、スカイプのXRP決済の導入、そしてiOS・AndroidでのXRP決済の導入です。

本稿では、XRP決済の導入の広がりについて解説していきます。

Weiss Ratingsの格付け

やや古い情報になりますが、今年3月、アメリカの格付け機関であるWeiss Ratingsが自身のツイッターで、仮想通貨の人気に関するアンケートを実施しています。

ツイッターのアンケート機能は、選択肢が最大で4つとなっており、アンケートではBTC(ビットコイン)、XRP(リップル)、ETH(イーサリアム)、ADA(カルダノエイダコイン)を選択肢としました。

投票の結果、総投票数8505票のうち、60%がXRP、24%がADA、12%がBTC、4%がETHとなりました。

この結果には、驚いた人も多いはずです。

時価総額第1位であり、最も人気が高いとされているBTCがわずかに12%、開発に注目が集まっており、時価総額第2位につけているETHがたったの4%。

そして、時価総額第3位のXRPが、BTCとETHを大きく引き離し、60%の得票率となっているのです。

時価総額は、その仮想通貨の人気の尺度のひとつとなりますが、それを全く無視するような結果となりました。

中には、有価証券問題を抱えていることや、リップル社が管理している中央集権的仮想通貨であることなどによって、この人気に疑問を持つ人もいます。

とはいえ、この人気投票によって、XRPが絶大な人気を誇っていることは間違いありません。

人気の理由には、国際送金などに大きなメリットがあり、実用化の動きもかなり積極的になっていることが挙げられます。

最近の報道を見ても、数ある仮想通貨の中で、XRPが実用化に向けて極めて積極的な姿勢を見せていることが分かります。

 

 

スカイプがXRP決済を検討か

まず、世界最大級のコミュニケーションアプリであるスカイプが、XRP決済の導入を検討していることが分かっています。

これは、上記のアンケートを実施したWeiss Ratingsが、今月17日にツイッター内で明らかにしたものです。

Weiss Ratingsのツイートの内容は、以下の通りです。

 

XRPが、近いうちにスカイプで導入されるかもしれない。

これによって、3億人のスカイプユーザーが、XRP TipBotを利用できるようになる。

XRP TipBotは、すでにOutlook、Raddit、Twitter、Gmail、その他で利用されている。

 

この発言にある「XRP TipBot」とは、XRPを使ったいわゆる投げ銭システムであり、少額決済に役立つものです。

これが、スカイプに導入される可能性があるとのことです。

スカイプの運営側は、ユーザーのマイクロペイメントを求める声に対応するために、XRP TipBotの導入を前向きに検討しているようです。

XRP TipBotがスカイプに導入されると、相手のXRPアドレスを知らない場合でも、スカイプアカウントを介してXRPを送受金することができるようになります。

もちろん、ユーザー同士のやり取りだけではなく、スカイプ内での有料オプションの決済にも、XRPを利用できるようになります。

このシステムについて、スカイプは導入を検討している段階ですが、すでにTwitterやOutlookでは導入されており、XRPによる少額決済ツールとして注目を集めています。

 

 

XRPaymentsについて

このほかに注目したいニュースが、XRPaymentsに関するものです。

XRPaymentsとは、App StoreとGoogle Play StoreでXRP決済を可能にするアプリです。

リップル社が出資するスタートアップ企業・XRPL Labs社が開発したアプリであり、4月18日にローンチされました。

XRPaymentsを利用すれば、iOSやAndroidなどの互換性のあるデバイスをPOSシステムに変換することによって、小売業者がXRP決済に対応できるようになります。

また、XRPaymentsには通貨コンバーターも内蔵されています。

ユーザーが送金したい金額を法定通貨で入力すれば、XRPに変換して送金できるため、利便性の高さに注目が集まっています。

 

XRPの普及や価格への影響は?

以上のように、スカイプやiOS・Androidといった、非常に普及率が高いツールで、XRPの実用化が進んでいます。

XRP決済が利用できるシーンが増えていくことは、XRPの普及と価格の上昇には欠かせない要素です。

スカイプは、全世界で3億人のユーザーを抱えており、さらに利用者の平均年齢は29.7歳となっています。

また、平均年齢に関するデータは2005年のものです。

その後、世界では非常に多くの変化が起こっており、スマホの普及に伴うスカイプユーザーの増加も考慮すれば、利用者の平均年齢はもっと低くなっていると考えられます。

つまり、スカイプが抱える3億人のユーザーの中には、仮想通貨による決済に違和感を覚えない、若年層のユーザーが非常に多いとも考えられます。

そのため、XRP決済が導入されることによって、XRPの実用化に拍車がかかる可能性があります。

さらに、iOSとAndroidを使って、全世界の法定通貨をXRPに変換して利用できることにより、XRP加盟店やXRPユーザーが一気に拡大していく可能性も考えられます。

 

 

まとめ

スカイプやiOS・Androidアプリなど、世界的に普及しているツールにおいて、XRP決済の実用化が進んでいます。

数ある仮想通貨の中でも、XRPは特に実用化への取り組みが目立っており、仮想通貨関連の報道を日々確認していると、実用化に関してはXRPがとびぬけて進んでいる印象があります。

実用化が進み、普及していくことによって価格が上昇すると考えるならば、XRPは特に利益を期待しやすい仮想通貨の一つと考えることもできるでしょう。

今後も、XRPの実用化に関するニュースは、しばしば出てくるものと思いますので、折に触れて紹介していきたいと思っています。

 

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