リップル幹部がネガティブ発言、その発言の真相とは?

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多くの銀行や金融企業と提携し、実証実験も進めているリップル社は、仮想通貨市場で第3位の時価総額を誇るXRPでもよく知られた会社です。

そのリップル社の幹部が、銀行のブロックチェーン導入について否定的な見解を示したことが報じられています。

リップル社の幹部がネガティブな発言

リップル社は、国際送金に伴う様々な問題を解決する技術を提供するとして、これまでにも多くの銀行と提携したことが報じられてきました。

昨今の仮想通貨市場の下落においても、XRPの価格は他の仮想通貨に比べて、多少底値が固い印象がありました。

仮想通貨の時価総額では第3位を誇っています。

しかし今回、リップル社の内部から、銀行のブロックチェーン導入に関して否定的な見解が出ました。

 

 

ロイター紙の6月13日によると、リップル社の幹部であるデビッド・シュワルツ氏が、スケーラビリティとプライバシーの問題を挙げ、銀行が国際決済処理のためにブロックチェーンを導入する可能性は低いと発言したことが報じられました。

シュワルツ氏はロイターのインタビューに対し、

 

銀行は、ブロックチェーン技術が取引時間やコストの削減に役立つ可能性を認識している。しかし、ブロックチェーンはスケーラビリティやプライバシーでの問題を抱えており、銀行が世界的規模で取り入れていくことはできない。

 

と答えています。また、

 

XRPはビットコインやその他の仮想通貨とは異なるブロックチェーン技術であることも問題だ。

 

とも発言しています。

ビットコインやその他の仮想通貨のブロックチェーン技術では、原則的に参加者全員がデータを共有できるシステムとなっており、これを分散型台帳とも言います。これが、非中央集権的といわれるゆえんです。

これに対し、XRPはリップル社が運営する仮想通貨であり、データにアクセスできるのは権限を持った一部の人だけとなっています。

このように、XRPとその他の仮想通貨では、プライベートかパブリックかという大きな違いがあり、銀行側が導入に積極的になり切れない原因となっています。

 

 

今回の報道は、外部からの分析ではなく、リップル社内部から、それも幹部から出た発言であるだけに、注目せざるを得ないでしょう。

おそらく、銀行がすぐに導入できないというのも真実であろうと思います。

そうでなければ、わざわざ自社のネガティブな情報を出す必要性がないからです。

この報道を受けてのXRPの価格への影響はありませんが、XRPへの短期的な期待を削ぐに十分なインパクトを持った報道であったと思います。

リップル社の今後に注目しながら、慎重な投資が求められると思います。

 

 

まとめ

既に、リップル社は銀行や金融企業と連携して、実証実験なども進めてきました。それらの報道だけを見ていると、銀行のブロックチェーン導入は時間の問題という印象がありましたが、実際には色々な問題があり、すぐに実用化ということにはならないようです。

銀行がブロックチェーンを導入していくために、リップルがどのような対応をとり、どのように改善していくのかということも、今後注目が集まっていくと思います。

 

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