【Segwit2x】11月のBTCハードフォーク対立戦争のシナリオを予言!

ビットコイン(BTC)

仮想通貨市場で今一番の関心事は、ビットコインがSegwit2xのハードフォークによってどうなるのかという点でしょう。

Segwit2xのハードフォークは様々なビットコイン関係者の利害が複雑に絡み合った問題ですから、展開を予想するのは至難の業です。

ただし、シナリオを予想せずに投資戦略を練ることはできませんので、ここで私個人の見解を述べていきたいと思います。

Segwit2xのハードフォーク(ニューヨーク合意)に至った経緯

Segwit2xのハードフォーク後のシナリオを予想する前に、まずはSegwit2Xのハードフォークがニューヨーク合意で決定された背景を確認しておくべきでしょう。

ビットコインのスケーラビリティ問題

事の発端は、ビットコインのスケーラビリティ問題に起因します。

スケーラビリティ問題とは、ビットコインの取引量が増えたことによって生じた取引処理の遅延の問題です。

ビットコインのブロックチェーンでは、10分間にブロックサイズが1MB(メガバイト)のブロックを1個生成し、取引履歴を格納していきます。

ビットコインの取引量が少なかったときは問題なかったのですが、昨今のビットコインの爆発的な取引量の増加によってスケーラビリティ問題が表面化したわけです。

スケーラビリティ問題の打開策

スケーラビリティ問題を解消することが、ビットコインの価値を損ねないためにも急務となり、その打開策として、Segwit実装を推奨するビットコインの開発者、通称「ビットコインコア派」とビックブロック化を推奨するマイナーたちで意見の対立が起こりました。

ビットコインコア派が推奨するSegwitとは?

Segwit(セグウィット)とは、ブロックサイズはそのままにして、ブロックの中身である取引量自体を圧縮して小さくするというアップデートのことです。

実はSegwitは2017年8月に既に実装されており、現在に至ります。

マイナーたちが推奨するビックブロック化とは?

ビックブロック化とは、ブロックチェーン上のブロックサイズを1MB(メガバイト)から2MBに変更するアップデートのことです。

ビットコインコア派がこのビックブロック化を反対する理由は、ビックブロックのアップデートによって、以前のブロックチェーンとの互換性がなくなってしまうためです。

Segwit+ビックブロック化=Segwit2x

ビットコインコア派のSegwit実装とマイナーたちのビックブロック化の意見が平行線となり折り合いがつかなったため、ニューヨークにて両方とも実装するという合意がなされたというわけです。

これが、Segwit2Xハードフォーク(HF)の誕生の経緯です。

Segwit2xのHF後のビットコインはどうなる??

Segwit2xのHFは、現時点では11月16日に予定されています。

ブロック生成時間の変動によっては、1日早まることもあるかもしれませんが、概ね16日前後にハードフォークされると思って問題ありません。

Segwit2xのHFによって新たな通貨「B2X」が誕生します。

B2X誕生後のビットコイン分裂通貨は以下のとおりです。

  • ビットコイン(BTC):基軸通貨
  • ビットコインキャッシュ(BCH):8月1日HFによって誕生
  • ビットコインゴールド(BTG):10月24日HFによって誕生
  • ビットコイン(B2X):11月16日前後にHFによって誕生予定

ハッシュパワーと難易度調整から読み取る、BTCとB2Xの未来

Segwit2xのHF後のシナリオは、ハッシュパワーと難易度調整が鍵を握っていると考えますので、まずはハッシュパワーと難易度調整について確認しておきましょう。

ハッシュパワーとは?

ハッシュパワーは、マイニングの速さ(能力)、PCの処理速度(能力)といった意味合いです。

つまり、ハッシュパワーが高ければ高いほど、迅速に取引を承認することができるためそのブロックチェーンには価値があることになります。

難易度調整とは?

難易度調整とは、ハッシュパワーの大きさに応じてマイニングの難易度を調整することです。

なぜ、難易度を調整する必要があるかというと、ハッシュパワーが低いのに難易度が高いままですと、取引の承認作業が進まずブロックチェーン自体に価値がなくなってしまうからです。

ちなみに難易度は、2016ブロック(約2週間)ごとに調整されます。

BTCとB2Xの未来予想図

いよいよ本題ですが、Segwit2xのHF後のBTCとB2Xの価格がどうなっていくかという点について個人的な見解を述べます。

B2Xの採掘難易度は、BTCと同様で、日本円換算で概ね30万円程度かかります。

現時点におけるB2Xの先物価格が日本円で10万円程度なので、B2Xのマイナーはマイニングすればするほど損をしてしまいます。

つまり、B2Xの価格が高騰しない限り、マイニングするインセンティブは働かないと考えます。

また、ハッシュパワーが低いと予想されるB2Xのブロックチェーンは難易度調整が行われるまで最低2週間、ブロック生成時間が長くなれば、1ヶ月以上も難易度調整に時間を要することも想定されるため、消滅する危険さえあります。

つまり、現状の先物価格と難易度調整の期間を考慮すると、B2Xは誕生後下落トレンド、BTCはHF後に下落と上昇を何度か繰り返しながら年末に向けて上昇するのではないかと思っております。

ビットコインキャッシュ(BCH)は評価見直しもある?

BTCとB2Xが価値を分け合う戦いをする可能性があるのに対して、BCHは評価が見直され上昇する可能性があるとみています。

BCHは、Segwitを実装していませんが、ブロックサイズは8MB(メガバイト)でBTCの8倍の実力です。

しかも11月13日にはハードフォークが行われ、デメリットであった送金遅延の問題も改善されることが期待させています。

今後もビックブロック化を推進する可能性もありますし、目が離せません。

まとめ

この機会にSegwit2xのHF誕生背景、ハッシュパワーと難易度調整なんかは知識としておさえておいてください。

また、仮想通貨投資の判断は自己責任となりますので、あくまでもSegwit2xのHF後のシナリオは参考程度とお考えください。

 

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