ビットシェアーズ(Bitshares)ってどんな仮想通貨?

アルトコイン・トークン

今回はビットシェアーズというアルトコインに注目してみたいと思います。

日本の取引所では取り扱いがありませんが、海外では取り扱われており、技術的にも注目されている仮想通貨です。

はじめに

アルトコインの一つに、ビットシェアーズ(Bitshares)という仮想通貨があります。

まだ知名度はそれほど高くなく、日本の取引所では取り扱いがありませんが、ビットレックスなどの海外の大手取引所では扱われており、技術的にも注目されています。

本稿では、ビットシェアーズの仕組みや特徴などについて、解説していきます。

ビットシェアーズ(Bitshares)とは?

ビットシェアーズが誕生したのは、2014年7月のことです。

インヴィクタス・イノベーションズという会社によって開発されました。

その性質を一言でいうならば、「分散型金融ソリューションプラットフォーム」です。

「分散型金融ソリューションプラットフォーム」といわれても、ピンとこないと思います。

これは、管理人や中央機関が存在しない状態で、様々なビジネスを自動で運用することができるプラットフォームのことです。

これをDAC(Distributed Autonomous Company)といいます。

直訳すると、「分散自律企業」ですが、その名の通り、ビットシェアーズを利用することによって、ビジネスを自動で運用していくことができます。

この自動化が実現したならば、あらゆるコストを削減することができ、効率よくビジネスを進めることができるというわけです。

そもそもビットシェアーズは、ビットコイン2.0プロジェクトのひとつとして開発されていました。

ビットコイン2.0は、仮想通貨2.0などと言われることもあり、第2世代の仮想通貨を指します。

第1世代の仮想通貨はビットコインがいい例で、通貨としての価値を持つものです。

一方、第2世代の仮想通貨は、通貨としての価値だけではなく、独自の特徴や付加価値を持っている仮想通貨を指します。

ビットシェアーズは、日本ではまだそれほど知名度が高くないのですが、第2世代の仮想通貨の代表的存在と見なされています。

では、ビットシェアーズの具体的な特徴とは何なのでしょうか。

それを知るためには、OpenLedgerを知る必要があります。

ビットシェアーズの「分散型取引所」

ビットシェアーズの最大の特徴は、「OpenLedger(分散型取引所)」という発想です。

つまり、管理者のいない分散型取引所プラットフォームです。

このプラットフォームでは、ビットシェアーズの売買はもとより、ビットコインやリップルなど、他の通貨の交換もできる取引所のようなものです。

プラットフォーム内ではウォレットに直接アクセスすることも可能で、プラットフォーム内で送金・受取・トレードなども可能です。

プラットフォーム内では、ビットシェアーズを用いて様々な商品を買うことができますが、その一つにスマートコインがあります。

スマートコインは、それ自体がひとつの独立した通貨というわけではありません。

スマートコインは、様々な特定の資産の価格と連動するものです。

つまりスマートコインとは、ビットコイン価格に連動するBitBTC、金価格に連動するBitGold、米ドル価格に連動するBitUSDなど、様々な資産の価格と連動することができるものです。

リップルの分散型取引所との大きな違い

OpenLedgerは分散型取引所であり、リップルも分散型取引所プラットフォームを持っているため、この両者はよく比較の対象になるのですが、明確な違いがあります。

たしかに、リップルも分散型取引所プラットフォームを持っており、リップルネットワーク内で、通貨などを取引することができます。

しかし、これはIOU取引であり、借用証書を介した取引です。

例えば、AさんがBさんから1000円分の商品とIOUで購入した場合、このIOUは1000円の価値をもつ借用証書となり、同じネットワーク内では、この借用証書は常に1000円の価値を持ちます。

この借用証書を使い、1000円分の買い物をすることもできるわけです。

このIOU取引の仕組みによって、リップルのプラットフォームが成り立っています。

しかし、リップルのプラットフォーム内では、「ゲートウェイ」という管理機関が存在しており、ゲートウェイに対してリップルのトークン「XRP」を預けることによって、IOUが発行される仕組みになっています。

管理機関が存在しているということは、万が一その機関が破綻した場合、預けていたすべてのXRPが失われるなどのリスクがあります。

このリスクを、「カウンターパーティリスク」といいます。

これに対し、ビットシェアーズのOpenLedgerでは、管理機関が存在しません。

すべてブロックチェーン上で管理されており、あらゆる不正や改ざんが起きにくく、カウンターパーティリスクもありません。

これが、リップルとビットシェアーズの相違点と言えるでしょう。

分散型取引所プラットフォームにおいて、管理機関を排除したのは、ビットシェアーズが初めてです。

安全性においてリップルよりも優れているため、今後の成長に注目が集まっています。

まとめ

現在、ビットシェアーズは国内の取引所では取り扱いがないため、購入するためにはビットレックスなど海外の取引所に口座を開設する必要があります。

時価総額は30位程度で、価格も0.065ドルと低価格での購入が可能ですので、長期的な視点で投資するという人は、今のうちにビットシェアーズを買い集めておくのも良いかもしれません。

 

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