9月14日の仮想通貨大暴落の原因と対策

投資戦略

仮想通貨取引の大半を占める中国の動きによって、ビットコインが大暴落してしまいました。

この事態を、どのように考えればよいのでしょうか。

今投資している人、これから投資する人に分けて記します。

はじめに

9月14日夜から15日朝にかけて、仮想通貨市場全体が大暴落しています。

中国の三大取引所のひとつであるBTCChinaが取引を停止すると発表したところ、価格が急激に下落し、ビットコイン、イーサリアムは7月末の水準になってしまったのです。

本稿では、この暴落の原因と筆者の所感、対策などを書いていくこととします。

ちなみに本稿は、9月15日15時ごろに作成したものです。

数日で状況が一変し、本稿で書いているものとは異なる状況になっているかもしれません。

しかしながら、今回の大暴落を記録しておくことで、皆さんの将来の投資判断に役立つ時がきっとくると思います。

仮想通貨大暴落における投資家行動

9月14日夜、筆者のiPhoneの通知音が鳴ったので、何かと思ってみてみると、coincheckからの「ビットコインが暴落中」というアラートでした。

このアラートは、暴騰と暴落の際に知らせてくれるので便利です。

相場を見てみると、ビットコインを始め、アルトコインも軒並み下落していました。

その後も下落は続き、20時には40万円を割り、9月15日8時には30万円を割りました。

30万円以下といえば、7月末の水準です。

ビットコイン以外も暴落しました。

イーサリアムは、それ以前も3万円を下回ることがあったのですが、その周辺で値上がりのタイミングを待っているような雰囲気でした。

しかし、14日20時には2万8000円を割り、15日8時には2万1000円を割る暴落ぶりです。

これも同じく、7月末の水準です。

8月は仮想通貨が暴騰したことで盛り上がっていましたが、その暴騰が文字通り「一夜にして」吹き飛んでしまったのです。

これが仮想通貨投資の怖さであると改めて思い知った瞬間でした。

coincheckの特徴として、ユーザー同士でチャットができる機能があるのですが、筆者はそれをしばらく眺めていました。

すると、40万円を割った時点で「ここから上がるから買い増しだ」といった意見が多く見られました。

確かに、8月の暴騰分がすべて吹き飛ぶような下落になると思った人は少なかったことでしょう。

40万円を割ったところで押し目買いが入ると堅く信じ、レバレッジをかけて買い増した人もいたのではないかと思います。

レバレッジをかけて買い増し、荒れる相場で精神的に疲弊してしまい、ともかく床に就いた。

そして朝起きてみると、ビットコインは30万円を割っており、ロスカットを受けていた。

そういう人もいたかもしれません。

現在は35万円まで回復していますが、40万円を割った時点で買い増した人は、まだ大きな含み損を抱えた状態です。

期待通り、再び45万円、50万円と上昇して利益を得られるまでに、長期を要するかもしれませんし、値上がりしない可能性もゼロではないことを考えると、仮想通貨投資におけるリスクコントロールの重要性がよくわかるでしょう。

大暴落時には思考回路をフル回転せよ!

では、この大暴落の原因はどこにあったのでしょうか。

もともと、中国のICO規制やJPモルガンのCEOの発言などによって、仮想通貨は全体的に下落傾向にありました。

しかし、まだまだ大丈夫だという楽観的な雰囲気はありました。

その雰囲気が一気にぶち壊されたのは、14日20時、中国の三大取引所の一つであるBTCChinaが、9月30日に取引を停止すると発表したことが原因です。

中国は、仮想通貨取引が盛んであり、2016年までは中国のビットコイン取引が世界の取引量の9割を占めていたほどです。

その中国の三大取引所の一つが取引を停止すれば、取引量が減り、価格が下落する可能性があります。

また、大手取引所のひとつが取引を停止したということは、中国の他の取引所も取引を停止する可能性が高いわけです。

そうなれば、ビットコイン価格に与える影響は拡大する恐れがあります。

したがって、8月の暴騰によって得た含み益をしっかり確定しておこうとする売りや、下落に乗じて儲けようとする空売りが殺到し、暴落していったのです。

ただし、BTCChinaの発表だけを見てみると、中国人民銀行からの指示ではなく、自主的な判断で取引を停止するとのことです。

あくまでも「取引停止」であり、「閉鎖」ではないため、取引を再開する可能性もあります。

したがって、下落は一時的なものであると考える人もたくさんいます。

また、ライトコイン開発者であるチャーリー・リー氏の、15日2時にツイッターでの発言を見てみると、他の三大取引所であるOKCoinとHuobiは、15日に規制当局とミーティングするとされています。

この二つの取引所は、今も取引ができる状態にありますが、ミーティングの内容によって、また相場が荒れる可能性があります。

現在はまだ情報が錯綜している状況です。

BTCChinaは自主的に取引を停止していると発表していますが、中国共産党一党独裁の中国において、当局から何らかの圧力をかけられた可能性は否定できません。

また閉鎖せずに取引を停止したのは、取引停止を経て閉鎖する流れなのかもしれません。

また、BTCChinaに続いてOKCoinとHuobiも取引停止という対応を取る可能性があります。

そうなれば、より一層の下落となるかもしれませんし、すでに織り込み済みであり、それほど下落しないかもしれません。

悪材料が出尽くしたことで、上昇に向かう可能性もあります。

その辺のことは、時間とともにはっきりしてくることで、今は何とも言えません。

大暴落時における投資家の対処方法

では、この相場の中で、投資家はどのように振舞えばよいのでしょうか。

置かれている状況によって対処は変わってくると思うので、パターンごとに見ていきます。

ポジションを持っていない人

まず、現在ビットコインもアルトコインも持っていない人は、どうすればよいのでしょうか。

この場合の選択肢としては、

 

1.この暴落を好機と捉えて買いを入れる

2.さらなる下落を期待して空売りする

3.まだ状況が明らかにならないから様子をみる

 

の三つの選択があると思います。

1と2の選択は、非常に危険性が高い方法です。

まだ状況が明らかになっていない以上、そこで売買をすることは、あくまでも「上がりそうだから買っておく」「下がりそうだから売っておく」という、希望的観測に基づいたものであり、投機性がかなり高くなります。

投資は情報戦の側面がかなり強いものですから、情報が錯綜している状況で大きな勝負に出るのは危険です。

特に、投資経験が浅い人が、その浅さゆえに平常相場ではあまり儲けられていないとなると、この荒れた相場で一発逆転を狙って大きく勝負に出ることがあります。

しかし、経験のある人でさえ難しい相場ですから、やはり大きく出るのは控えたほうが賢明だと思います。

筆者の個人的な意見も多分に含まれますが、このような状況では買いを控えて静かに状況を見守るのが上策でしょう。

もし買うにしても、レバレッジはかけず、手元資金の一部を割いて買うようにしましょう。

そうすれば、今以上に下落した場合に、損切りするのも容易ですし、ナンピンすることもできます。

ポジションを持っている人

次に、既にポジションを持っており、朝起きてみたら含み損が膨らんでおり、退くに退けない状態になっている人は、どうすればよいのでしょうか。

これは非常に難しい問題です。

この場合は、含み損のレベルによって判断は変わってくると思います。

そこで損切りをすることで、手元資金の大部分を失ってしまう状況ならば、売らずに持っておいても良いでしょう。

どうせ損切りをしても大きな損失になるならば、値が戻っていくことに望みをかけて、腹をくくってホールドするのです。

手元資金の一部だけを投資しており、それを損切りしてもそれほど影響はないというならば、損切りしてすっきりするのも良いでしょうし、どうせロスカットされても一部だけだからと考えてホールドするという考え方もあります。

さらに、大きな含み損を抱えている人でも、手元資金に十分な余裕があり、今後値上がりしていくと考えるならば、ナンピンして平均取得価格を引き下げ、早い段階で含み損が相殺されるようにするという方法もあります。

しかし、これは混乱している相場ではおすすめできる方法ではありません。

なんにせよ、既にポジションを持っていた人は、既に大波乱の中に巻き込まれているのですから、そこでの身の振り方は千差万別です。

どれが正しい方法であるのか、現時点ではわかりません。

後になって、どれが正しい方法であったのかがわかるだけです。

基本は情報が落ち着いてから動くべし

災害に巻き込まれたときでも、どのように行動すれば助かるのか、その渦中の最中ではわからないことも多いものです。

しかし、例えば吹雪に見舞われたとき、闇雲に動き回って体力を使い果たしてしまうよりも、ともかく穴を掘ってやり過ごすのが良いように、投資で相場が混乱している時にも、あまり動き回らない方が助かる確率は高くなります。

なぜならば、冷静さを欠いて闇雲に動き回ると、短期的な騰落に巻き込まれて損失を膨らませてしまうことが多いからです。

したがって、現在の相場で置かれている状況は人それぞれでしょうが、一先ずはできるだけ安全な状況に身を置くのが良いでしょう。

ポジションを持っていない人はただ傍観する、ポジションを持っている人は、混乱の中での短期的な騰落で更なる損害を受けないよう、手早く損切りしてしまうか、損切りせずにただただ傍観しておくのが、安全な方法であると思います。

吹雪が止んで視界がはっきりしてくる、すなわち情報が次第に明らかになってくれば、混乱は回復し、相場の方向性も一定してくると思います。

それまでは派手な行動は控えておくべきです。

それでは、せっかくのチャンスを逃してしまうかもしれないと考える人もいると思います。

しかし、トレンドがはっきりしてから投資すれば、リスクを抑えることができ、利益を得られないわけではありません。

35万円の時に投資をしておき、60万円になれば25万円の利益となりますが、危険を冒しながら25万円を取るわけです。

一方、相場が落ち着き、45万円まで回復してから投資し、70万円まで値上がりしたとすれば、これも同じく25万円の利益であり、リスクは抑えながら25万円を取ることができます。

大方の見方では、仮想通貨は恐らく普及していくとされており、実際に世界各地で普及が進んでいるわけですから、70万円まで上がっていく可能性は十分にあります。

60万円まで上がってくる可能性と、70万円まで上がってくる可能性には、それほど大きな差はないように思います。

このように考えてみれば、情報が明らかになり、相場が混乱から回復し、トレンドが形成されてから買った方が、リスクを抑えることができ良い場合がほとんどではないでしょうか。

まとめ

今後、さらに混乱していくか、混乱から回復していくか、近いうちに明らかになってくると思います。

それまでは混乱が続きますし、情報に振り回される人もいるでしょうから、相場は安定しないと思います。

その中で投資していくのは、非常に難しいことですから、できるだけ動かずに、混乱が回復するまでは取引を控えたほうが賢明だと思います。

ただし、混乱時の対処方法は、それぞれの投資家の方針によって異なることですから、自分が最も安心でき、納得できる方法で対処することをおすすめします。

 

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