青天井のビットコイン価格と、ビットコイン先物上場との関係性

ビットコイン(BTC)

ビットコイン価格は200万円を突破し、まさに青天井状態となっています。

1日で50万円以上の値動きをみせており、100万円突破で騒いでいた頃が嘘のような状況です。

ビットコインを持っていない人は歯噛みしながらみているしかないでしょうし、ホルダーは売るべきかどうか迷う局面です。

その判断のためには、価格高騰の背景をここで確認しておくべきでしょう。

再び史上最高値更新!240万円のビットコインはバブル突入?

ビットコイン価格が12月7日、たった一日で90万円近く暴騰し、一時240万円と再び史上最高値を更新しました。

100万円を超えたとして大きな話題になってから、まだ2週間も経っていません。

それが、もう2倍の200万円突破ですから、専門家ですら予想だにしていない空前の暴騰ではないでしょうか。

ハッキリ言って、ビットコインの値動きがここまでのものとは思っていませんでしたし、ますます予測できないと筆者も困惑しています。

しかし、この流れはまだまだ続く可能性があります。

何しろ、ビットコイン投資に新規に参加する方がここ数ヶ月で急増しており、またアルトコインからビットコインへと資金が流入しているからです。

なぜ新規参入者が増え、またアルトコインからビットコインへと資金が流れたのかと言えば、ビットコイン先物上場が近づいているからです。

先物に上場されれば、従来の金融資産からビットコインへと資金が流れる可能性が高く、そうなればビットコインの流動性はますます高まります。

そのことによる価格上昇を期待し、ビットコインに資金が流れています。

この1年で仮想通貨の認知度もかなり上がりましたから、それも相俟って新規参入者も増えています。

実際、ビットフライヤーの提供するビットコインFXの取引高は、ここ半年間で5倍にまで膨れ上がっているのです。

ビットコイン先物上場について

近日中に予定されているビットコイン先物上場には、以下のようなものがあります。

 

“#fff”]2017年12月10日→CBOE(シカゴ・オプション取引所)でビットコイン先物上場

2017年12月18日→CME(シカゴ・マーカンタイル取引所)でビットコイン先物上場

2017年12月18日→Cantor Exchangeでビットコインバイナリーオプション取引開始

2018年前期→Cantor Fitzgeraldでビットコイン先物導入

2018年前期→ナスダック証券取引所でビットコイン先物上場

※上記日程は現地日付のため、日本時間では時差が生じます。

 

上記のように、CBOEとCMEで間もなくビットコイン先物が上場されることが発表されており、このことへの期待からビットコイン価格が上昇していることが分かります。

また、ニューヨーク証券取引所に次いで世界第二の規模を誇るナスダックで、2018年前期に上場が予定されていることも注目すべきです。

ただし、ビットコイン先物上場に関して、まだ法的規制が十分になされていないことに注意を喚起する意見もあります。

ビットコインはそもそも価格変動が大きく、先物に上場されることで機関投資家の参入が増え、空売りを仕掛ける機関投資家も増えることが予測されます。

そうなると、今以上にボラティリティが激しくなる可能性があります。

このことに対し、値幅制限を設けるべきだとする意見もありましたが、CMEでは実際に、ビットコイン先物相場が前日の終値よりも±7%変動した場合、値幅制限が発動するとしています。

±7%以上の変動をした場合には取引が2分間停止し、それでも値動きが落ち着かなかった場合には値幅制限が13%、20%と拡大する仕組みになっています。

 

東京金融取引所の対応

日本の東京金融取引所でも、ビットコイン先物をポジティブに検討しているようです。

東京金融取引所の太田省三社長は、12月1日、

 

ビットコインが金融商品として認められれば、速やかにビットコイン先物を上場したい

 

と発表しています。

そのための準備として、2018年初めにビットコイン研究会を設立し、議論を開始するようです。

機関投資家の空売りは侮るな

ビットコイン先物上場により、機関投資家が仮想通貨市場に参入すれば、巨額の資金が投入されることでしょう。

それによって、ビットコイン価格がぐんと伸びる可能性もありますが、その反面、空売りを仕掛ける可能性も十分にあります。

空売りとは、ビットコインを借りてビットコインを売り、価格が下がったときに買い戻してビットコインを返却することによって利益を得る方法です。

当然ながら、空売りが増えれば売り圧力に押され、ビットコイン価格は下がっていくことになります。

特に、機関投資家は巨額の資金を有し、これまでにも様々な金融商品を取引してきた海千山千のスペシャリストです。

大口の機関投資家が大量の資金力を背景に空売りを仕掛けたとすれば、個人投資家の狼狽売りも起こり、価格が一気に崩壊する可能性もあります。

また、そこまでの事態にならなくとも、これからは個人投資家にとって、投資環境が厳しくなっていくと思ってください。

株式投資にしても、機関投資家の比率が高まっていくにつれて、個人が勝つことが困難になりました。

個人が生き残るためには、インデックス型の投資しか方法はないとする意見も、この辺から出てきています。

12月10日と18日のビットコイン先物上場の影響を受けて、期待から価格が上昇するか、空売り圧力を警戒する利確が殺到して一時的に下落するか、それは明確ではありません。

しかし、これまでも変動が読めなかったビットコイン価格は、今後ますます読めなくなっていくのは確かだと思います。

これからビットコイン投資をはじめようとお考えの方は、リスク管理の重要性をよく理解したうえで、高レバレッジなFX取引などはなるべく避け、現物取引に徹するのが安全策ではないでしょうか。

まとめ

ビットコイン価格200万円をバブルとみるか、黎明期とみるかは人それぞれでしょうが、私は敢えて言うならば、黎明期のバブル突入初期段階といった表現が妥当かなと思っております。

ここからのビットコイン投資は下がったら少しずつ買って貯金していく感覚でもいいかもしれないですね。

ちなみにビットコイン先物上場後の1月は荒々しい相場が予想されますので、初心者の方は様子見をお勧めします。

 

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