最近、リップルがアジア圏に積極的に進出しています。
それに伴い、価格が上昇しているケースもしばしばみられます。
それらの動きから、2018年にはリップルが1ドルまで上昇するという見解もあります。
本稿では、リップルがアジア圏に進出している背景とその影響、今後の見通しなどを確認していこうと思います。
アジア貿易の玄関口、シンガポールを基盤にアジアを制す!
2017年8月、リップル社はインドに新オフィスを設立し、アジア事業拡大の布石を打ったと報じられていました。
それに加え9月26日には、シンガポールにも新オフィスを設立することが伝えられました。
サンフランシスコを拠点にするリップル社が、どうしてアジア事業拡大の土地としてシンガポールを選んだのかと言えば、シンガポールは世界有数の貿易・金融ハブだからです。
リップルは、世界中の銀行をリップルネットワークにつなぎ、低コストで、即時に送金や決済ができる仕組みを作ることを目的として生まれました。
特に、海外の企業間の貿易などの際に威力を発揮すると目されているのですが、そのことを考えても、シンガポールへの進出には大きな意味があるといえるでしょう。
貿易業者や金融業者においても、シンガポールはアジアの玄関口とも言える国であり、実際に年間約60兆円もの貿易が行われています。
2017年にアメリカで発表された、世界都市ランキングではシンガポールが第6位にランクインしており、アジアでは第3位になっています。
リップル社としては、ここに目をつけるのは当然のことでしょう。
リップル・アジア・パシフィックのマネージングディレクターである、ディリップ・ラオ氏は、今回のシンガポール進出について、以下のように述べています。
シンガポールは、為替・送金・決済システムの合理化を進めていく上で、非常に重要な国である。
今回、リップルはアジア太平洋地域の基盤を作るべくシンガポールに進出した。
ブロックチェーンを用いて、銀行や決済プロバイダ、さらに企業が即時送金できる環境を整えるべく、尽力していきたい。
シンガポールは、世界的に見ても、フィンテックの拠点として重要な地位を確立しています。
2017年初めには、シンガポール通貨当局が、イーサリアムブロックチェーン上において、シンガポールドルのトークンを作成しています。
また5月には、シンガポールの電力・ガス供給事業者が、エネルギー分野の革新のために、商業ブロックチェーン・ソリューション・プラットフォームの開発に踏み切っています。
このことについて、ディリップ・ラオ氏は、
シンガポールは、主要な貿易とフィンテックの拠点として、リップルに事業拡大をもたらしてくれるだろう。
と述べています。
シンガポール進出の影響
リップルのシンガポール進出の報道により、9月27日、リップル価格が上昇しています。
もちろん、中国の規制にともなう大暴落の反動もあるでしょうが、他の仮想通貨よりも大幅に上昇し、一時20%上昇となったのは、やはりシンガポール進出の報道の影響が大きいように思います。
これによって、リップルの価格は日本円にして22円程度まで上昇し、ビットコインキャッシュの時価総額を抜いて、再び第3位に返り咲くことになりました。
今後も上昇する?ナスダックの見解は知っ得!
これまでの、また最近のリップルの動きから、リップルは2017年に大きく伸びていますし、まだまだ伸びる余地はあるとされています。
アメリカの新興企業市場であるナスダックの見解によると、リップルは今後も伸び続け、2018年12月までに高騰するとされています。
そして、ナスダックの見立てでは、リップルは2018年末までに1ドルまで上昇するのは容易であり、さらに数年のうちに5ドルに達するとされています。
また、ナスダック曰く、「ある専門家は最終的に20ドルに達するだろうと予測しています」といった状況です。
仮に1ドルまで上昇したとしても、5倍達成ですので投資する価値はありそうです。
まとめ
リップルの世界的な浸透は、ビットコイン、イーサリアムと同様に、色々なところで広がりつつあります。
インドやシンガポールへの進出などの具体的な報道がでると、価格も正直に上昇しているのが特徴的です。
積極的に進出を進めているリップル社のことですから、今後も世界の主要都市への進出が報じられる可能性は大いにあります。
そうすれば、また今回のように、価格が上昇するかもしれません。
リップラーと呼ばれる熱狂的なファンも多いXRPですが、ポートフォリオに加える価値のあるアルトコインであることに疑う余地はありません。