【2017年12月】リップル(XRP)が暴騰した背景に迫る

リップル(XRP)

仮想通貨XRPが、12月13日から急騰し、20円台から80円台へと上昇しました。

リップルは長期間にわたり、価格に目立った動きがなかったため、今回の暴騰は、リップラーにとっては、久しぶりの歓喜だったのではないでしょうか。

これは、何の理由もなく上昇したわけではなく、暴騰の背景には、二つの出来事があったと考えられています。

本稿では、その背景を確認しておきましょう。

内外為替一元化コンソーシアム発足!xCurrentで国際送金の実用実験開始

まず、一つ目の理由として考えられるのが、日韓国際送金において、リップル社の技術の実用実験が開始されたことです。

12月8日、SBIホールディングスの子会社であるSBIリップル・アジアを中心として、内外為替一元化コンソーシアムにおいて、リップル社の技術の実用実験を開始するという発表がなされました。

内外為替一元化コンソーシアムとは、ブロックチェーンを活用して、自国の為替と外国の為替を一元化すること、そして24時間リアルタイムでの送金を実現することを目標として発足したプロジェクトです。

このプロジェクトには、ゆうちょ銀行、三井住友銀行などのメガバンクも参加しており、参加銀行は61行にも上ります。

このコンソーシアムが主導する形で、韓国企業のデイリーインテリジェンスとも提携することとなりました。

デイリーインテリジェンスは韓国側の銀行を糾合し、日韓で共同実験が進められることが明らかになったのです。

日韓の共同実験は、2018年1月31日に完了する予定です。

実験に成功したならば、その後まもなく、国際送金が実用化する流れとなります。

内外為替一元化コンソーシアムでは、xCurrentというシステムが用いられています。

xCurrentを活用することによって、日韓の送金におけるコストを30%カットできるそうです。

xCurrentでは、現時点でXRPが用いられることは明言していませんが、円とウォンのやり取りにXRPが効果的に機能することは明らかです。

xCurrentを活用したうえでXRPを使用すれば、最終的に60%のコストカットになるため、その流れに至るだろうとする意見が大半です。

このような大きな動きの中で、リップルに対する期待が高まりました。

また、日経新聞にも掲載されてリップルの知名度も高まったため、今回の急騰につながったとされています。

さらには、2017年を通して、ビットコインの知名度は大きく高まり、Google社の発表では、年間を通しての検索キーワードランキングにおいて、ビットコインが第2位になったようです。

そんなこともあり、「ビットコインを初めとした仮想通貨全体」に関心が高まっていたタイミングで、リップルの名前が大きく報じられたことも、リップルに資金が流れ、価格が急騰するきっかけになったと思われます。

リップル暴騰は韓国の仮想通貨投資家による影響が大きい

内外為替一元化コンソーシアムに最も反応したのは、韓国人の仮想通貨投資家です。

韓国の投資家たちは、リップルにかなり資金を投じているみたいです。

実際に、リップルの価格高騰が始まった際、韓国の取引所にリップルの取引依頼が殺到したようです。

韓国の大手取引所であるBithumbの報告によると、リップルの取引処理が10億ドル以上も計上されていますし、CoinoneやKarbitでもリップルの取引量が急上昇しています。

アマゾンとの提携の噂あり!XRP CHATで大手企業との提携を示唆?

もう一つの暴騰理由としては、リップル社と大手企業との提携の噂が挙げられます。

XRP CHATというリップルに関する情報掲示板があるのですが、その掲示板上で、リップル社の開発技術者であるDavid Schwartz氏がXRP高騰の可能性を示唆し、その理由として大手企業との提携をほのめかしました。

David Schwartz氏によると、パートナーシップがどこであるかを具体的に明かせないものの、

 

名前を発表したいほどの、大きなパートナーシップが二つある。

銀行ではないが、誰もが知っている企業だ。

 

と答えました。

これによって、不明点も多いことから、多くの憶測や噂が飛び交っています。

投資家たちの間では、「AmazonとUberではないか?」との噂があります。

Amazonは、多くの国で事業を手掛けており、アマゾンプラットフォームで販売を行なっている売り手が、売り上げを手にするまでに1週間かかるという問題がありました。

また、Amazon社の口座にプールされている売り上げを、自国の通貨に変換して受け取る際には、多額の手数料を支払わなければならないことも問題でした。

そこで、Amazonがリップルを利用すれば、これらの問題を解決できる可能性があります。

これと類似した理由から、Uber社との提携の噂も流れています。

このほか、Airbnb社やApple社等、グローバルに展開する多くの企業が、リップルの提携先として噂に上っています。

このことから、リップルに期待が集まり、資金が流れ、今回の急騰につながっていると思われます。

まとめ

長らく価格が停滞していたリップルが、ようやく脚光を浴びています。

リップルは以前から、銀行に大きな影響を与える仮想通貨として注目されていましたから、銀行に活用される流れが明確化したことによって、今回の急騰につながりました。

また、大手企業との提携も興味深いところです。

今後も、リップルの話題は仮想通貨市場を大いに盛り上げてくれそうです。

 

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