先日、パリで開催されたブロックチェーンサミットにおいて、リップル社の製品であるxRapidの取引高が増加していることが発表されました。
また、世界第2位の送金企業であるRia Money Transferが、リップルネットの加入し、xCurrentを採用したことも話題となっています。
本稿では、実利用が順調に進むXRPについて、最近の主要ニュースとともに解説していきます。
xRapidの取引が増える
先日、パリでは「Paris Blockchain Week Summit」というブロックチェーンサミットが開催されました。
このサミットの中で、リップル社のバンキング部門責任者であるMarjan Delatinne氏が登壇し、未来の決済についてスピーチを行いました。
Marjan Delatinne氏のスピーチでは、リップル社の製品であるxRapidの取引高が増加していることにも触れています。
xRapidを採用している金融機関や送金企業などは多く、これまでも採用を表明した企業に注目が集まることはありました。
しかし、実際に実利用がどのように進んでいるかについて、それほど情報はなかったものです。
今回のサミットにおいて、リップル社の内部から、xRapidの実利用が進んでいるという情報が出てきたことで、xRapidの採用が進んでいるだけではなく、実利用も進んでいることが分かります。
また、スピーチの中では具体的な事例も挙げられています。
今年3月、Mercury FX社がxRapidを利用して、メキシコからフィリピンへ送金を実際に行ったことを発表して話題となりましたが、現在もこの送金は定期的に行われているようです。
新たな実用事例が公表されたわけではないものの、3月にMercury FX社が公表した際の送金額は「毎週数百万円規模」であり、今回のスピーチで公表された金額も「毎週数百万円規模」となっています。
しかし、xRapidの取引高は上昇しているというのですから、Mercury FX社以外でも利用されているという見方が妥当でしょう。
このことから、xRapidの実利用が順調に広がってきていることが分かります。
世界第2位の送金企業も
さらに先日、世界第2位の大手送金企業であるRia Money Transferが、リップルネットに加入したことが分かりました。
これは、リップル社の公式発表によるものです。
Ria Money Transferは、世界155か国に37万以上の拠点を構えている送金企業であり、年間の取引額は400億ドルにも上ります。
Ria Money Transferでは、xCurrentの採用を発表しています。
これにより、Ria Money Transferはリップルネットに加入している200以上の金融機関と、スピーディかつ安全性の高い取引が可能となります。
Ria Money Transferの親会社は、アメリカの電子決済企業Euronet Worldwideです。Euronet Worldwideの送金部門CEOであるJuan Bianchi氏は、今回のリップルネット加入について、以下のように語っています。
我々は、世界第2位の送金ネットワークを築いてきた。
リップルネットに加入することで、よりスピーディで透明性の高い決済を提供できるようになる。
また、潜在的なパートナーのアクセスも容易になる。
時間は、顧客やパートナーにとって貴重なものである。
我々はそれを念頭に置き、イノベーションを創造していく。
このコメントの通り、Ria Money Transferでは、サービス向上のためにリップルネットに加入したことが分かります。
世界第2位の送金企業が、リップルネットへの加入がサービス向上につながると判断したのです。
このような大企業がリップルネットに加入したことは、XRPにとってかなりポジティブなニュースと言えるでしょう。
取引にXRPが用いられれば、需要が大きく伸びるでしょうし、価格も上昇すると考えられます。
まとめ
リップル社やXRPは、実利用に関するニュースが増えている印象があります。
もちろん、実利用だけではなく、ナスダックが仮想通貨インデックスにXRP指数を追加したり、BinanceがXRPが分散投資に向いていると発言したり、実利用ではなく投資の側面からニュースになることもあります。
このように、実利用と投資の双方の観点から注目されているXRPは、今後も躍進が期待できそうです。