リップルネットの2019年の送金数、早くも2018年を超える

リップル(XRP)

XRPは、仮想通貨の中でも特に実用化が進んでいる仮想通貨です。

実用化の動きは着実に進んでいるようで、2019年のリップルネットでの送金数が、2018年の全送金数を既に超えたことが分かりました。

本稿では、ブラジルで開催されたフィンテックイベントでの、リップル社の重大発表を取り上げていきます。

南米への進出

6月11日から13日にかけて、ブラジルのサンパウロにて、CIAB Febrabanというフィンテックイベントが開催されています。

このイベントに参加したリップル社は、ブラジル支社設立とリップルネットの送金数の増加について発表しています。

まずリップル社は、ブラジル支社の設立を発表しています。

リップル社では、2019年の事業方針に南米への進出を掲げており、ブラジル・アルゼンチン・ペルー・チリなどへリップルネットを広げていくとしています。

リップル社のシニアVPであるEric van Miltenburg氏によれば、南米市場でもリップル社のサービスに対する需要は非常に大きいとのことです。

ブラジルは南米一の経済大国であり、近年急速な経済発展を遂げているBRICs(ブラジル・ロシア・インド・中国)にも含まれています。

そのブラジルで新支社を設立することにより、南米市場における需要を大きく取り込むことができると考えられます。

このため、ブラジル支社設立は南米進出にとって非常に重要な足掛かりとなるでしょう。

なお、リップル社は先日、スイスのチューリッヒにも新支社を設立しています。

今後も、経済的に重要なエリアに相次いで支社を設立していけば、リップル社の経営基盤はより強固となり、XRPが活用される機会も増えていくことと思います。

 

 

急速に伸びるリップルネットの送金数

次に、リップルネットでの送金数についてですが、リップルネットにおける送金数は2019年に入ってから急速に増加しています。

リップル社の発表によれば、2019年の第1四半期の送金数が、すでに2018年の全送金数を超えているとのことです。

この第1四半期とはアメリカにおける基準ですから、「2019年1~3月の送金数が2018年の全送金数を超えた」と考えてよいでしょう。

リップルネットの参加企業は200社を超えていますが、単に参加企業が増えているだけではなく、実際のリップルネットの活用も大幅に増加していることが分かります。

また、同じ発表の中で、リップルネットへ新規に参加する金融機関は、毎週2~3社のペースで増えているとのことです。

リップルネット参加企業が200社を超えたことが発表されたのは、今年1月上旬です。

ここから週2.5社のペースで増加を続けていくと、2019年末には130社増加の330社となります。

非常にざっくりと試算してみると、2018年の送金数が200社で100と仮定した場合、2019年の第1四半期に週2.5社・3ヶ月で32社増加した232社の送金数が2018年相当の100となります。

つまり、2018年は200社で100・1社あたり0.5であった送金数が、2019年は第1四半期の3ヶ月間で232社で100・1社あたり約0.43となっており、1社あたりの送金数がほぼ4倍に増えていることが分かります。

このペースでリップルネットへの参加が増えていくと、2019年末には330社まで増加します。

1社あたりの送金数を第1四半期の0.43として計算しても、2019年の全送金数は「330社×0.43×4(1Q~4Q)=567.6」となり、2018年の6倍に迫る送金数が計上されることになります。

あくまでも仮定にすぎませんが、ブラジル支社の設立によって南米からの参加が増えるなどすれば、リップルネットへの参加企業はより速いペースで増えていくでしょう。

それだけではなく、1社あたりの送金数がさらに増えていくことも十分に考えられるため、2018年比で6倍近くの増加という予測は十分に成り立つでしょう。

 

 

まとめ

リップル社の発表によって、南米進出が着実に進んでいることや、送金数が大幅に伸びていることが分かりました。

今後も、リップルネットへの参加企業と送金数は、加速度的に伸びていくことが期待されます。

現在、リップルネットではXRPを利用しないxCurrentと、XRPを利用するxRapidなどが提供されており、リップルネットに参加する金融機関のほとんどがxCurrentを利用しています。

しかし、リップルネットでの送金数がハイペースで増加していけば、リップル社のシステムへの信頼が高まり、XRPを利用したxRapidの普及につながっていく可能性も考えられます。

今後も、リップル社の動向に注目していきたいと思います。

 

 

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