10月14日に予定されていたコンスタンティノープルへのアップグレードが、延期されることが報じられました。
しかし同時に、大幅な延期ではなく、11月には間に合うことも発表されています。
本稿では、コンスタンティノープルの延期についてお伝えしていきます。
コンスタンティノープルが延期される
イーサリアムの大規模なアップグレードとして、コンスタンティノープルに注目が集まっていました。
このアップグレードは、10月9日に試験利用が予定されていたもので、以下のような特徴から、注目を集めていました。
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- 技術的なアップグレードであるビットシフトにより、イーサリアムネットワークの情報処理が効率的になる
- イーサリアムネットワークでの大規模なスクリプトが可能となる
- マイニング報酬が3ETHから2ETHへと減少させることにより、マイニング難易度の上昇を遅らせる
- スマートコントラクトのデータ保存における価格設定をより平等にする
- ステートチャンネルによってスケーリング問題を解決する
しかし、10月4日、コンスタンティノープルの延期が報じられました。
イーサリアム財団のPeter Szilagy氏によると、コンスタンティノープルのアップグレードの一部に脆弱性が認められたことを延期の主な理由としており、ツイッター上で以下のような発言をしています。
コミュニティの決定により、イーサリアムのロプステン・テストネット・コンスタンティノープル・ハードフォークを1エポック(30000ブロックごとの単位)4,230,000ブロックへ延期(5日の延期)する。
それにより、クライアントがCREATE2(脆弱性を修正したもの)のアップデートを実装、テスト、リリースできるようにする。
この時の発表では、コンスタンティノープルの試験利用を5日間延期するというものであったため、10月14日に予定が変更されただけでしたが、10月12日の会議で再度延期が決定されました。
もっとも、この会議では、コンスタンティノープルの試験利用は11月には間に合うことが明言されています。
イーサリアム財団やU.Kスタートアップ・パリティといったイーサリアムのクライアントではすでにアップグレードが完了していることも明らかであることから、早ければ11月リリース、少なくとも年内にはアップグレードが完了するとの発言は信頼できるものと思います。
これまで2度の延期が発表されたものの、近いうちにアップグレードされるものと考えられます。
なお、この会議の中で、イーサリアム財団の広報責任者であるHudson Jameson氏も、以下のように発言しています。
コア開発者は、コンスタンティノープルの試験利用を心待ちにしている。10月30日に開催が予定されている会議・Devconの後、1ヶ月以内にコンスタンティノープルをリリースする計画が、順調に進んでいる。
広報責任者のこの発言からも、コンスタンティノープルは間近に迫っているようです。
まとめ
イーサリアムは、最近低調を続けてきました。
仮想通貨におけるアップグレードは大きな好材料になることが多く、価格への影響も小さくないため、コンスタンティノープルがリリースされることによって、イーサリアムの価格も上向いていく可能性があります。
今回は延期が報じられていますが、近いうちにアップグレードとなると考えられるため、注目しておく必要がありそうです。