現在、ビットコインは仮想通貨市場において、過半数超のシェアを占めており、首位を独走しています。
ビットコインの独走状態は今後も変わらず、価格はまだまだ伸びていくという意見が大半でしょう。
しかし、ビットコインが独走を続けるという保証は実はありません。
そのことを、インターネットバブルになぞらえた見解が参考になるので、皆さんにお伝えしておきます。
インターネットバブルからみたビットコイン
先日、ゴールドマンサックスの元副社長である、マチュー・ゴーツ氏により、ビットコインへの見解がなされました。
その見解というのが、参考になりそうなものであったので、記事にしておきたいと思います。
ゴーツ氏によると、近年人気が高まっているビットコイン投資は、1990年代初めに流行した、インターネット企業への投資に、非常に似ているとされています。
ゴーツ氏は、今年の初めにブロックタワー・キャピタルを共同設立し、その際にビットコインの現在の普及を、1990年代のインターネットの普及と比較してみたそうです。
当時において、インターネットは非常に革命的なものだったのですが、それを投資に活かす最適な方法は良くわかっていませんでした。
そのため、インターネット関連企業に投資し続け、やがてバブルがはじけて大きな損失を被る人も非常に多かったのです。
これが、現在のビットコイン投資に似ていると言います。
ゴーツ氏は、このことについて、
ビットコインをはじめとする仮想通貨は、確かに革命的なものだと言っていいだろう。
しかし、思い出してほしい。
Yahooが出てきたとき、誰もが革命的だと思ったはずだ。
しかし、現在はYahooではなく、後から出て来たGoogleが主流になっている。
と述べています。
現在、ビットコインは天井知らずに価格の上昇を続けており、2017年の上昇は特に目覚ましいものがありました。
50万円を突破した現在でも、「まだまだ初動」「ビットコインは将来的に〇百万円まで上がる」といった意見もあり、投資熱は冷める気配がありません。
インターネットバブルの時代に最も期待されていたのはYahoo(ヤフー)でしたが、現在ではGoogle(グーグル)がインターネット企業の最大手となっています。
これと同じように、現在最も期待されているのはビットコインですが、やがてビットコインよりも優れた他の仮想通貨が誕生してシェアを奪い、ビットコインに取って代わる可能性があるということです。
将来の仮想通貨市場の構図は誰にもわからないが正解!
将来のことは、誰にも予測できません。
十数年前、今のようにスマホが普及しているとは誰も予測できませんでした。
メールよりもLINEを使うのが普通になるとは、誰も思いもしなかったでしょう。
1994年にAmazonが立ちあげられた時、20年後には自宅にいながら、早ければその日のうちに希望した商品が配達されるなどと、誰が予測したでしょうか。
ボタン一つで欲しいものが配達される未来など、SFの世界の話だったはずです。
これについてゴーツ氏は、
これまでの歴史におけるあらゆる産業を見ても、最初に出て来たからといって、それが必ず最終的な価値を得られるとは限らない。
と言っています。
この観点は、ビットコインに投資する際に、知っておくべきことでしょう。
ビットコインと、ビットコインよりも優れた機能を持つアルトコインを比較した時、ビットコインがアルトコインに対して優っている点といえば、最初に誕生したことだけです。
アルトコインは、ビットコインの特徴、安定性、開発者サポートなどを模倣し、あるいは凌駕する形で存在しています。
これに対しても、ゴーツ氏は、
例えるならば、仮想通貨はFacebookのようなものだ。
誰かがFacebookより少し良い機能を持つSNSを作ったとする。
確かにそれは素晴らしいが、最初に誕生したものの影響は強く、後から誕生したものも、既存のFacebookを潰すまでにはならない。
と話しています。
現在、ビットコインの市場シェアは、「最初に誕生した」という点によって、50%以上を占めています。
ビットコインに抵抗しうる仮想通貨はイーサリアムだと言われていますが、イーサリアムの市場シェアはビットコインの半分であり、20%程度に過ぎません。
経営戦略の一種であるランチェスター戦略では、市場シェアの41.7%以上を占めているものは、首位を独走し続けられる条件を満たしているとされます。
この観点から言えば、ビットコインは首位独走の可能性があると言えるでしょう。
しかし、首位のものよりもはるかに優れた機能を持つものが誕生した場合、ランチェスター戦略は通用しなくなる場合があります。
かつての携帯電話市場では、ガラケーが100%のシェアを占めていました。
これは、ガラケーしか存在しなかったのだから当然のことで、ガラケーの中で様々なモデルがあり、シェアを競い合っていました。
しかし、スマホが登場するや否や、たちまちガラケーはシェアを奪われていき、今はフィーチャーフォンという形によって、かろうじて存続しています。
このように、ビットコインが高シェアを占めていたとしても、それよりもはるかに勝る、革新的な仮想通貨が誕生すれば、ビットコインに取って代わる可能性も否定はできません。
ビットコインの独走状態が続くと断言する意見も理解できるのですが、ビットコインの独走状態が永遠に続くとは限らないと考えておいた方が、臨機応変な対応ができ、より健全だといえるでしょう。
まとめ
ビットコイン以外にも、仮想通貨には様々なモノがあり、今後も誕生し続け、シェアは常に変化していきます。
特にビットコインは、度重なる分裂問題によって不安視されることもあるので、ビットコインだけに集中投資することは避けるべきです。
ヤフーに取って代わったグーグルが出資しているリップルも将来有望なコインの一つでしょう。
まだまだ始まったばかりの仮想通貨市場ですから、将来性がある仮想通貨に分散投資しリスクを分散していけば、将来的には安定した資産を築けるのではないでしょうか。