Binanceに上場されているアルトコインのうち、注目されているものの一つにTHETAというものがあります。
THETAは、動画配信に伴って生じるデータ処理を各視聴者に分散して処理させることで、サーバーの負担を軽減するものです。
4K動画やVR動画が普及しつつある今、期待値の高い仮想通貨であるとされています。
動画配信の問題とTHETA
仮想通貨取引所Binanceには、様々なアルトコインが上場されています。
アルトコインには、様々な特徴を持ったユニークなものが多いのですが、その中でも注目されているものの一つにTHETA(シータ)というものがあります。
2018年6月28日現在、時価総額は119.55億円で第81位となっています。
なぜTHETAが注目されているのかというと、時代の流れにマッチしているからです。
注目を集めるアルトコインの多くは、ブロックチェーン技術を活用することで、あらゆる問題の解決を図っていますが、THETAもその例にもれません。
皆さんも、Youtubeその他の動画サイトを見る機会があると思いますが、様々な動画配信サイトで生じるデータ通信は膨大なものです。
さらに、最近は4K画質の動画やVR動画なども普及しており、データ通信量は右肩上がりに増えています。
この傾向により、回線やサーバーに負担がかかるため、動画配信元の企業はサーバーセンターの規模を拡張することで対処する必要があります。
しかしこれは、動画配信元企業の努力いかんによって動画配信のクオリティが左右されるということであり、トラブルやメンテナンスによって動画を再生できなくなることもあります。
ここに、中央集権化の問題があります。
THETAは、ブロックチェーン技術を用いることによって、動画の視聴者にサーバーのデータ処理を負担させることで、データ処理を分散化させるという仕組みを持っています。
こうすることで、中央のサーバーに負担が集中するということがなくなり、トラブルによるサービス停止などの懸念もなくなります。
THETAの主なサービスは、THETA Networkという配信サービスです。
このサービスは、Sliver.tvによって立ち上げられました。
Sliver.tvは、すでに数百万人のeSports(エレクトロニックスポーツ。コンピュータゲームをスポーツとして捉えたもの)視聴者を抱えているスタートアップ企業で、Sliver.tv内にTHETA Networkが導入される予定となっています。
eSportsは日本ではまだあまりなじみがなく、ゲームはあくまでゲームであり、スポーツとして捉える人は多くありません。
しかし、日本でもeSportsの普及は徐々に進んでおり、今後、世界的な浸透が見込まれています。
eSportsの分野は、動画配信や4K、8K、VRなどの高画質との相性も良いのですが、そのためには膨大なデータ処理が求められます。
そこで、この問題を解決するために、THETA が構築されたとも言えるでしょう。
THETAの仕組み
THETAの仕組みは、簡単に解説すると以下の通りです。
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- THETAの開発元であるSliver.tvは、THETAプラットフォーム内で流通するThetaTokenを発行する。
- 広告を配信したい会社は、ThetaTokenを購入し、THETA Network上で広告を配信する。
- THETA Networkを利用して動画を視聴する人は、広告を視聴するたびにマイニングを実行し、マイニング報酬としてThetaTokenをもらう。
- ThetaTokenを利用すると、動画を視聴することができる。
このような仕組みとなっています。
つまり、THETA Networkで配信される動画を見たい人は、企業の広告を視聴してThetaTokenを獲得し、それを支払って動画を視聴するという仕組みです。
これならば、各視聴者にデータ処理を負担させることができ、中央でのサーバー負担を軽減できます。
各視聴者の負担も、広告動画を見るだけなので軽微です。
なお、ThetaTokenは、動画に関連するグッズの購入、動画配信者への寄付も可能となっています。
さらに、動画配信者は企業から依頼されて広告を作成することでThetaTokenを獲得したり、ThetaTokenを利用することでアイテム(詳細は不明)を入手して動画のクオリティを上げたりすることができるため、システム内でのThetaTokenの需要は大きいと言えるでしょう。
THETAの将来性
THETAは、将来性に富んだ仮想通貨だと言えます。
まず、どこの馬の骨ともわからない会社ではなく、既に数百万人の視聴者を獲得しているSliver.tvが開発元であるということです。
開発元がはっきりしており、信用性も高いこと言えます。
また、既に数百万人の視聴者を獲得しており、そのサービス内にTHETA Networkを導入していくこともポイントです。
多くのICOでは、サービスの利用者をそれほど獲得していない段階で、革新性や将来性や計画性で勝負していきます。
しかしTHETAは、既に視聴者を獲得しているサービス内での提供となるため、プロジェクトの実現性が高いのです。
関係者や支援者にも注目です。
チームのアドバイザーには、Youtube共同創業者のスティーブ・チェン氏がいますし、戦略パートナーとしては、日本の上場企業であるgumiなども見られます。
このほか、GREE、コロプラ、ソニー、サムスンなども出資しているようです。
問題があるとすれば、eSports自体の人気が低迷するなどした場合でしょう。
THETAそのものの問題というよりも、外部要因によって成長が止まるパターンが考えられます。
とはいえ、高画質動画の普及に伴うデータ処理の問題はSliver.tv内だけで起こっていることではなく、それを解決するTHETAの仕組みそのものに価値があるとも言えます。
まとめ
私も、動画配信サイトはよく見ています。最近は画質もかなり良くなっていますし、VR動画なども増えていますから、配信元のサーバー負担はかなり大きくなっていることでしょう。
THETAの仕組みは、それを解決できる可能性があるものです。
これからの時代、画質はもっと良くなっていくでしょうし、技術はもっと高くなっていくことでしょう。
それに伴い、サーバー負担はもっと大きくなっていくことが予測されます。
THETAは、そのような時代に求められるものとして、将来性が高い仮想通貨だと言えます。