5月15日、ビットコインキャッシュのハードフォークが行われました。
これにより、ビットコインキャッシュのブロックサイズは4倍の32MBへと拡張され、トランザクションの量とスピードが向上し、手数料も安く抑えられることになりました。
本稿では、現時点で明らかになっている、ビットコインキャッシュのハードフォークに関する情報をまとめておきます。
ビットコインキャッシュのブロックサイズが4倍に
ビットコインキャッシュは、2017年7月にビットコインから派生して生まれ、その後時価総額を伸ばしてきました。
そのビットコインキャッシュが、2018年5月15日にハードフォークを行いました。
ハードフォークで進化した内容の中でも、最も注目すべきは、ブロックサイズが8MBから32MBに大幅に拡張されたことでしょう。
ビットコインキャッシュを推進する投資家のロジャー・バー氏も、ビットコインキャッシュのハードフォークについて、
ビットコインキャッシュは、ビットコインを作ったナカモトサトシの考えに最も忠実な仮想通貨だ
と言っていますが、今回のハードフォークは、確かにそれを思わせる内容だったと言ってよいでしょう。
ブロックサイズが8MBから32MBへと4倍の拡張をしたことによって、トランザクションの量とスピードを大きく向上されることになります。
また新たな運営コードが追加されたことによって、スマートコントラクトも実現可能になるとしています。
さらに、ビットコインキャッシュ関係者からは、
今回のアップグレードは、真化のための第一歩に過ぎない
との発言も出ています。
今後、ビットコインキャッシュのブロックサイズはなおも拡大し、さらに新たな機能も搭載されていくものと思います。
ただし、ブロックサイズが拡大するということは、データの処理量が増えるということでもありますから、一般のマイナーがマイニングをすることが難しくなり、一部のマイナーのみがマイニングをこなすようになり、ネットワークの分散が妨げられるのではないかという意見もあります。
それでも、ビットコインはブロックサイズが小さいことにより、送金詰まりを起こしたり、送金手数料が高騰したりしている問題があります。
ブロックサイズを拡張し、より自由で手軽な送金を目指しているビットコインキャッシュは、ロジャー・バー氏の言う通り、ナカモトサトシの理念により近い仮想通貨だと言えるのかもしれません。
まとめ
ビットコインキャッシュのブロックサイズは4倍に拡張され、仮想通貨としての機能を大きく高めたことになります。
さらに、これがまだまだ成長のための第一歩であるというのですから、今後のアップデートが楽しみな仮想通貨だと言ってよいでしょう。
今後も、ビットコインキャッシュを始め、各仮想通貨のハードフォークなどがあれば、お伝えしていきたいと思います。