2018年2月ビットコインが大暴落した今だからこそ、改めて時価総額のランキング状況を整理しておきたいと思います。
昨年9月に時価総額ランキングをまとめた際には、仮想通貨の種類は1000を超えると言われていたのですが、現在ではなんと6000種類を超えるとも言われており、仮想通貨市場がここ半年の間で異常な盛り上がりをみせていることがわかります。
では早速ですが、時価総額TOP30を順番にみていきたいと思います。
- 仮想通貨時価総額TOP30
- 【第1位】ビットコイン(BTC) 13兆6364億円
- 【第2位】イーサリアム(ETH) 7兆9214億円
- 【第3位】リップル(XRP) 3兆928億円
- 【第4位】ビットコインキャッシュ(BCH) 1兆6833億円
- 【第5位】カルダノエイダコイン(ADA) 9384億円
- 【第6位】ライトコイン(LTC) 8303億円
- 【第7位】ネオ(NEO) 7151億円
- 【第8位】ステラ(XLM) 6876億円
- 【第9位】イオス(EOS) 5472億円
- 【第10位】ネム(XEM) 5302億円
- 【第11位】アイオータ(IOT) 4873億円
- 【第12位】ダッシュ(DASH) 4342億円
- 【第13位】モネロ(XMR) 3439億円
- 【第14位】テザー(USDT) 2421億円
- 【第15位】トロン(TRX) 2353億円
- 【第16位】リスク(LSK) 2196億円
- 【第17位】ヴェチェイン(VEN) 1996億円
- 【第18位】イーサリアム・クラシック(ETC)1954億円
- 【第19位】クアンタム(QTUM) 1763億円
- 【第20位】アイコン(ICX) 1729億円
- 【第21位】ビットコインゴールド(BTG) 1561億円
- 【第22位】ポピュラス(PPT) 1492億円
- 【第23位】ナノ(XRB) 1455億円
- 【第24位】ジーキャッシュ(ZEC) 1208億円
- 【第25位】オミセゴー(OMG)1175億円
- 【第26位】スティーム(STEEM) 961億円
- 【第27位】バイナンスコイン(BNB) 828億円
- 【第28位】バイトコイン(BCN) 806億円
- 【第29位】ステータス(SNT) 789億円
- 【第30位】バージ(XVG) 766億円
- 時価総額TOP30ランク外仮想通貨まとめ
仮想通貨時価総額TOP30
以下のランキングは、2018年2月7日16時時点のものです。
また、時価総額は1USD=109円として計算しています。
時価総額は、一千万円以下の単位は切り捨てとしています。
【第1位】ビットコイン(BTC) 13兆6364億円
第1位は相変わらずビットコインです。
大暴落時には一時イーサリアムに追いつかれそうになりましたが、現時点では大きく差をつけており、やはり無類の強さを見せつけています。
仮想通貨の種類が急激に増加し、また主要な仮想通貨の多くがアップデートしていく一方で、ビットコインはスケーラビリティ問題など、機能的に問題を抱えているという意見も多いのが実情です。
しかしながら、仮想通貨の王様といえばやはりビットコインであり、ビットコインが上がれば他の仮想通貨も上がる、ビットコインが下がれば他の仮想通貨も下がるというのが基本的な相場の動きですから、まだまだビットコイン一強の状態は続きそうです。
【第2位】イーサリアム(ETH) 7兆9214億円
スマートコントラクトで注目されたイーサリアムは、一時ビットコインキャッシュやリップルの躍進によって時価総額第2位の座から陥落した時期もありましたが、いずれの場合もほどなくして第2位に返り咲き、変わらない強さを見せています。
これは、イーサリアムブロックチェーンを用いて、様々な企業がサービスの提供を開始していることから、非常に大きな期待を寄せられているからです。
スマートコントラクトが今後、様々な技術革新を巻き起こしていくのは想像に難くなく、2018年にはイーサリアムの時価総額がビットコインの時価総額を追い抜くという意見もあります。
【第3位】リップル(XRP) 3兆928億円
2017年の年末からリップルの価格が急騰し、大きな話題を呼びました。
リップルを取引できる取引所が50を超えたこと、リップル社が100以上の金融機関と提携していること、巨大送金企業3社がXRPの採用をすることが発表されていることなどから期待が高まり、大きく時価総額を伸ばしました。
【第4位】ビットコインキャッシュ(BCH) 1兆6833億円
ビットコインキャッシュは、一瞬、時価総額でイーサリアムを抜く躍進を見せたものの、今は第4位に落ち着いています。
以前暴騰した際には、ビットコインのスケーラビリティ問題から、送金詰まりが起こったとき、送金スピードが速いビットコインキャッシュに資金が流れたとされていました。
このことから、ビットコインの価格が下落した時にビットコインキャッシュの価格が上がるという現象が見られました。
今後、ビットコインの問題が改善されていく可能性が高く、かつてと同じような相関性を持った値動きにはならないかもしれません。
それでも、ビットコインはゴールドのような価値を持つ資産として成長し、ビットコインキャッシュは決済手段として成長していくだろうとする予測もあり、ビットコインからビットコインキャッシュに乗り換えていく著名投資家もしばしば話題となっています。
【第5位】カルダノエイダコイン(ADA) 9384億円
前回のまとめの時点ではまだ公開されていなかったカルダノエイダコインは、2017年9月29日に公開され、価格はたちまち高騰し、一気に時価総額1兆円に迫っています。
カルダノエイダコインは、カルダノというカジノプラットフォームで利用される通貨です。
イーサリアムの開発にも携わった、チャールズ・ホスキンソン氏によって開発されました。
これまでのオンラインカジノでは、胴元が必ず儲ける仕組みになっており、掛け金の流れはブラックボックスでした。
しかし、ブロックチェーンを利用することで不公平さを排除することが可能となったのです。
前回のまとめでは、オーガーが同様の仕組みを持つ仮想通貨としてランクインしていましたが、今回のランクではオーガーがランク外となって、カルダノエイダコインがランクインすることになりました。
プラットフォームが異なりますから、両雄並び立たずという状況にはならないと思いますが、オーガー(現在時価総額506億円)はかなり出遅れた感があります。
【第6位】ライトコイン(LTC) 8303億円
前回第4位だったライトコインは、第6位にランクダウンです。
それでも、9月時点では約2000億円だったものが、時価総額を4倍に伸ばしています。
仮想通貨のニュースを日々見ていると、ライトコインは主要仮想通貨に比べて、目立った動きがありません。
それでも、「ビットコインが金ならば、ライトコインは銀である」と言われている通り、ライトコインには底堅い人気があります。
【第7位】ネオ(NEO) 7151億円
仮想通貨ネオは中国生まれの仮想通貨であり、中国版イーサリアムとも言われます。
イーサリアムのスマートコントラクトを搭載しています。
2016年10月に誕生してから高い人気を誇っていたのですが、2017年9月、中国政府が仮想通貨に厳しい規制を加えた際に大暴落してしまいました。
しかし、ネオはブロックチェーン認証システムにDBFTというアルゴリズムを用いていることからシステム異常が起こるリスクが極めて低いこと、多くのプログラミング言語を採用していることから開発が容易であること、1秒間に1000件の処理ができること(イーサリアムは15件/秒)ことなど、イーサリアムと異なる点で高いポテンシャルを持っていることから、高い人気を誇っており、一時の大暴落にも関わらず見事に蘇りました。
ただし、中国発の仮想通貨であり、中国の規制に巻き込まれて暴落するリスクがあります。
中国政府が仮想通貨に厳しい対応をすることがあるため、その意味でネオはリスクを伴う仮想通貨とみなされています。
【第8位】ステラ(XLM) 6876億円
ステラは、リップルの開発者であるジェド・マケレーブが開発した仮想通貨です。
リップルが金融機関を始めとした企業の送金支援を目的としているのに対し、ステラは個人の送金支援を目的としています。
個人向けであることから、リップルほどの爆発的な需要が見込めないと言われており、価格変動はあまり見込めないと言われていました。
また、毎年1%ずつステラの総発行量を増やしていくことによって、価格変動を抑制する仕組みがあるともされていました。
しかし、9月時点では約400億円であったものが、7000億円に迫る値上がりを見せています。
大躍進を遂げた仮想通貨の一つだとも言えるでしょう。
当初言われていた「価格変動リスクが抑えられている」という仕組みが追い付かないほど、仮想通貨市場が盛り上がったことが良くわかる仮想通貨でもあります。
【第9位】イオス(EOS) 5472億円
仮想通貨イオスは、2017年に誕生した、歴史の新しい仮想通貨です。
イオスの特徴は、ホワイトペーパーにも明記されている通り「利用価値がないこと」です。
利用価値がないものの時価総額が高いということは、普通ならば異常事態と言えますが、ICOブームを象徴する仮想通貨として注目を浴びました。
しかし、開発者のメンバーが有能であること、イオスはトランザクションのスピードが非常に速く、1秒当たり数百万単位でトランザクションをしていることなどから、高性能の仮想通貨として注目されています。
このようなポテンシャルの高さを持ちながら、現時点では用途が白紙であることから、将来的に用途が決まるようなことがあれば、爆発的な値上がりをするかもしれません。
そのような関心を抱く投資家が買ったことで、時価総額が大きくなっているのです。
【第10位】ネム(XEM) 5302億円
ネムは、前回のまとめでもランクインしていました。
coincheckが採用し、国内の取引所からでも気軽に取引できることから人気が高まり、1月初めには一時200円を超える高騰を見せました。
しかし1月26日、coincheckのセキュリティの甘さから、5億2000万XEMがハッキングされる事件が起きたことで暴落し、現在も流出以前の価格には程遠いところを推移しています。
もちろん、これはネムが機能的に劣っているというわけではなく、ネムはネムとして変わらぬ機能性や価値を持っているのですが、流出によるマイナスイメージが大きかったため、ネムの低迷は長引く可能性があります。
【第11位】アイオータ(IOT) 4873億円
アイオータは、少額決済に特化した仮想通貨として注目を浴びています。
名前からも分かる通り、IoT(Internet of Things)を普及させることを目的としています。
IoTのためのデータ通信には非常にコストがかかることが問題視されていましたが、アイオータを利用することによってデータ通信プロセスを簡略化し、コストを抑え、少額の支払いをアイオータによって可能にしようとする狙いがあります。
また、Tangleという分散型システムを採用していることから、処理速度が非常に速いことも特徴となっています。
今後、IoT技術はどんどん伸びていくと思われます。
バラエティー番組などでもIoTというキーワードを聞くことが増えてきましたし、いよいよといったタイミングです。
IoTにアイオータが利用されることとなれば、需要が増えていき、価格も上昇していく可能性があります。
ただし、1月末に400万ドル分のアイオータが流出した事件が起こっています。
創業者は、これはウォレットのユーザーがフィッシング詐欺に遭ったものであり、アイオータ自体には欠陥はないとしています。
【第12位】ダッシュ(DASH) 4342億円
前回まとめた際にも、ダッシュはランクインしていました。
coincheckでも取引可能であることから、日本国内でも知名度が高い仮想通貨です。
ダッシュは匿名性の高い通貨として知られています。
送金システムが特殊であり、送金の際にはダッシュをシャッフルして送金するため、受け取った人は誰のダッシュが送られたかが分からないシステムになっていることから、匿名性通貨と呼ばれています。
時価総額は大きく伸びましたが、前回まとめ時から今に至るまで、ダッシュに関する目立った話題はありません。
【第13位】モネロ(XMR) 3439億円
モネロも、ダッシュと同じくcoincheckで取引できることから、日本国内でも知名度が高い仮想通貨です。
非常に匿名性の高い仮想通貨として知られており、ジーキャッシュと並んで闇市場で利用されていると言われています。
北朝鮮による国家ぐるみのハッキングの疑いがありますが、北朝鮮は奪った仮想通貨をモネロによって闇市場に流しているとも言われています。
匿名性の高いモネロのような通貨は、仮想通貨の法律が整備されていく上で、規制されていく可能性もあるかと思います。
【第14位】テザー(USDT) 2421億円
テザーは、1USDTあたり1USDを準備金としてテザーの口座に担保することによって、1USDT=1USDの価値を維持できるとする仮想通貨です。
価格変動リスクが極めて低いことから、大暴落が懸念された際にはテザーに資金を移す人も多く、注目度の高い仮想通貨でした。
しかし1月末ごろから、テザーに大きな疑惑が寄せられています。
まず一つ目は、1USDTあたり1USDが準備金として担保されている証拠がどこにもないということです。
そして二つ目は、テザーによってビットコインの価格が操作されていた可能性があることです。
特に後者はかなりの疑惑を読んでおり、米商品先物取引委員会も既に捜査に乗り出しています。
2017年におけるビットコインの価格上昇の約50%が、新規テザーの発行直後2時間以内に起こっていたことから、テザーによる価格操作が疑われているのです。
この二つの疑惑が真実ならば、
“#eee” radius=”20″]ビットコインの価格上昇はテザーの発行によるものであり、テザーの準備金は担保されていない。
ビットコインの価格上昇はテザーの発行なしにはあり得ず、なおかつテザーが準備金を用意できず、新規発行も不可能となれば、ビットコインの価格上昇は起きなくなる。
これによってビットコイン価格は大暴落する可能性がある。
ということができます。
テザーの動向は、事と次第によっては仮想通貨市場に大打撃を与えかねない危険性をはらんでいます。
【第15位】トロン(TRX) 2353億円
トロンは、ブロックチェーン技術によって、動画やゲームといったエンターテイメントコンテンツを、誰でも手軽に共有できるプラットフォームを目指しています。
誕生したのは2017年8月であり、中国生まれの仮想通貨です。
ただし、トロンのホワイトペーパーは他の通貨のホワイトペーパーの一部をコピーしている疑惑があること、プロジェクトは実は空っぽなのではないかという疑惑があること、1月7日にはトロンのゲームとして、ピカチュウのパクリのようなキャラクターが登場するゲームがリリースされたことなどなど、中国ならではと思わせる悪い噂も多いです。
その反面、宇宙関連企業を始めとした様々な企業との提携が発表されるなど、期待値も大きい仮想通貨です。
【第16位】リスク(LSK) 2196億円
リスクは、日本国内では非常に知名度が高い仮想通貨です。
前回紹介した際には200円台でしたが、様々な局面で暴騰を見せ、今年に入ってビットフライヤーが取り扱いを開始した際には一時3600円を超えました。
リスクの特徴は、契約をブロックチェーンで管理するスマートコントラクトにあります。
イーサリアムと同じようにも見えますが、リスクはメインのブロックチェーンの他にサイドチェーンを持っており、これによって処理速度とセキュリティの双方で優れているとされています。
新規の仮想通貨の取り扱いには慎重なビットフライヤーが取り扱いを開始したことからも、今後も底堅い人気を見せてくれそうな仮想通貨です。
【第17位】ヴェチェイン(VEN) 1996億円
ヴェチェインは、製品の情報をブロックチェーン上で管理するプラットフォームで、改ざんが極めて困難なブロックチェーンの性質を利用することによって、製品情報を信頼に足るものとし、消費者が正しい製品情報を把握できることを目的としています。
発祥は中国であり、偽装大国の中国で偽装を防ぐプロジェクトが生まれたことは皮肉にも思えます。
しかし、日本国内でも、また世界中で行われる様々な偽装をこれによって防ぎ、スムーズな物流を助ける、農業の生産プロセスや産地を明確にすることで食の安全を確保する、高級品のバッタものが出回ることを防ぐなどの効果が見込めます。
巧妙な偽装問題が多い昨今、注目の仮想通貨だと言えます。
【第18位】イーサリアム・クラシック(ETC)1954億円
イーサリアム・クラシックは、イーサリアムの分裂によって生まれた仮想通貨です。
イーサリアムがハッキングされて盗難被害に遭った際に、ハードフォークによってハッキングを無効化したことで、ハードフォークに反対するメンバーが従来のブロックチェーンを引き継ぐことによって、イーサリアム・クラシックが生まれました。
事件後、イーサリアム・クラシックの価値はなくなるとも言われていたのですが、しぶとく生き残り、一時は5000円近くにまで上昇しました。
現在は再び価値が下落し、8月時点とそれほど大差ない時価総額となっています。
【第19位】クアンタム(QTUM) 1763億円
クアンタムは、シンガポールのクアンタム財団のプロジェクトによって生まれた仮想通貨です。
公開は2016年12月で歴史は浅いものの、ビットコインとイーサリアムの長所を盛り込んだ仮想通貨であり、「いいとこどりの仮想通貨」として注目を浴びました。
クアンタムは、ビットコインのブロックチェーンのシステムに仮想マシンを設け、そこでイーサリアムのスマートコントラクトを機能させるという仕組みの開発に成功しました。
これによって、高い安定性を維持しつつ、スマートコントラクトによる取引も可能となっています。
【第20位】アイコン(ICX) 1729億円
アイコンは、韓国発の仮想通貨であり、スマートコントラクトを目的としていることから韓国版イーサリアムとも言われています。
アイコンの特徴は、現時点での高い実用性です。
韓国国内において、既に銀行や証券会社、保険会社、大学などのコミュニティとつながっており、現実世界への活用が着々と進められています。
仮想通貨取引が非常に活発な韓国の仮想通貨であり、しかも現実世界での活用が進められていることから、将来性が楽しみな仮想通貨の一つと言えるでしょう。
【第21位】ビットコインゴールド(BTG) 1561億円
ビットコインゴールドは、ビットコインのハードフォークによって、2017年11月に生まれた仮想通貨です。
ビットコインゴールドの特徴は、マイニングアルゴリズムを変更することによって、マイニングを分散化することです。
現在、ビットコインのマイニングは、巨大な規模でマイニングを行う一部の業者に偏ってしまっており、非中央集権的な仕組みではなくなりつつあるため、それを改善するためにマイニング難易度を下げ、より多くの人がより平等にマイニングできるようにするべく、ビットコインゴールドが生まれました。
【第22位】ポピュラス(PPT) 1492億円
ポピュラスは、貿易のために構築された金融プラットフォームであり、グローバル市場の利便性を高める可能性がある仮想通貨として、大きな注目を浴びています。
ポピュラスは、すでに貿易の場で利用されています。
他国との取引をする貿易では、売り上げの回収に時間がかかること、送金手数料が高いことなどが大きな問題とされていました。
仮想通貨が誕生して間もない頃、貿易などの送金手数料がネックとなるシーンでビットコインが利用されれば、世界は大きく変わり、ビットコインの需要も飛躍的に高まって価値は暴騰するだろうと言われてきました。
しかし、今やビットコインに先んじて、ポピュラスの利用が貿易シーンで始まっています。
特定の仮想通貨にかけられていた予測や期待が、新興の仮想通貨の登場によって揺らぐというのも、これまた仮想通貨の妙味なのかもしれません。
【第23位】ナノ(XRB) 1455億円
ナノ(NANO)は、RaiBloksという名称であったものが、2月1日にリブラインディングされたものです。
なんでも、このRaiBloksという名前が何と発音して良いのか分からなかったため、プロジェクトのシンプルさとスピードを表現する名称としてNANOに改称されたそうです。
ナノの特徴は、送金手数料が無料であること、それゆえに少額決済に適していること、さらにリップル以上の送金速度を誇ることです。
また、ナノはコミュニティの結束が強く、バイナンスの投票で見事1位を獲得し、2月2日にバイナンス上場を果たしたほどです。
モナコインしかり、ネムしかり、コミュニティの結束が強い仮想通貨は人気が底堅く、またトラブルの際にも早急に盛り返せる力を持っている場合が多いです。
その点においても、ナノは注目に値します。
【第24位】ジーキャッシュ(ZEC) 1208億円
ジーキャッシュは、匿名性の高さと信頼性の高さを強みとしている仮想通貨で、coincheckでも取り扱っていたことから、日本での知名度も高いです。
また、ジーキャッシュが搭載しているゼロ知識証明というセキュリティシステムは、2017年5月にJPモルガンが採用したことでも有名になりました。
特に目立ったニュースはありませんが、モネロと同様に、今後の規制によっては匿名性の高さが規制の対象となり価格が下落する可能性があり、またその反面、匿名性を重宝する分野もあり、今後の値動きには注目が必要な仮想通貨でしょう。
【第25位】オミセゴー(OMG)1175億円
OmiseGoと書いてオミセゴーと読むこの仮想通貨は、その名称が日本的であることからも分かる通り、日本人の長谷川潤氏がCEOを務めるOmise Holdingsが展開するプラットフォームです。
日本と東南アジアの決済サービスを円滑にすることを目的としています。
東南アジアでは人口の73%が金融機関を利用できない環境であるため、オミセゴーを活用した決済サービスによって、これらのアンバンクドの人々の利便性を高めようという目標があります。
オミセゴーの開発には、イーサリアムの開発者であるヴィタリック・ブテリン氏が関わっていること、さらにはSBIホールディングスや三井住友グループといった大企業からの出資を受けていることからも、注目を集めています。
【第26位】スティーム(STEEM) 961億円
スティームは、ソーシャルメディアであるSteemit内で用いられる仮想通貨です。
Steemitで記事を投稿したり、投稿された記事にコメントしたり、「いいね」を押したりすることでスティームが付与される仕組みとなっています。
これまでも、フェイスブックやツイッターなどのSNSがあり、その中でユーザーが投稿した内容が価値を生み出すことは多々ありましたが、それに対して報酬が支払われる仕組みはありませんでした。
しかし、スティームではそれが可能になったという点で、画期的な仕組みだと言えるでしょう。
【第27位】バイナンスコイン(BNB) 828億円
バイナンスコインは、世界的に有名な仮想通貨取引所であるバイナンスが発行している仮想通貨です。
バイナンスコインを使うことによって、本来ならばバイナンスでの取引手数料が取引金額の0.1%であるところ、0.05%と半額にできるという特徴があります。
もちろん、バイナンスの人気が高まって利用者が増え、また仮想通貨の価格上昇に伴って取引手数料も上昇すると、バイナンスコインの需要も伸びていきます。
実際、当初は0.1ドルで取引されていたバイナンスコインは、今や7.68ドルにまで上昇しているのです。
ホワイトペーパーによると、将来的にバイナンスコインは、バイナンスが買い戻して破棄することによって、発行量が徐々に減少していく仕組みとなっています。
既に発行している2億BNBのうち1億BNBを破棄するとしており、これによって価値が高まってくとする予測もあります。
【第28位】バイトコイン(BCN) 806億円
バイトコインは2012年に公開された仮想通貨であり、その歴史はイーサリアムよりも古いです。
また、ジーキャッシュやモネロといった匿名通貨よりも早く誕生したことから、匿名通貨の草分け的存在として知名度を獲得しています。
バイトコインは、CryptoNoteというアルゴリズムによって、高い匿名性を実現しています。
CryptoNoteにはリング署名という技術が用いられており、個人に与えられたカギをリングで束ねることによって、それぞれの取引がどのカギによって署名されたかを分からなくすることで、匿名性を高めています。
このほか、ブロック生成時間は1ブロックあたり2分と短く、ビットコインのブロック生成時間が1ブロックあたり10分であることと比べるとかなり短いこと分かります。
【第29位】ステータス(SNT) 789億円
ステータスは、分散型モバイルメッセンジャープラットフォームであり、LINEのようなチャット機能を持っているほか、SNTを利用した支払いなども可能となっています。
分かりやすく言えば、日本円でLINEスタンプを購入して楽しめるのと同じように、ステータス内のスタンプマーケットでSNTによって買い物をしたり、自分のスタンプを作って売り、SNTで売り上げを受け取ったりすることができます。
また、AppStoreのようなアプリストアも持っていることから、将来性が高いとされています。
【第30位】バージ(XVG) 766億円
バージは、日本で上場していない仮想通貨でありながら、日本でも非常に盛り上がっている仮想通貨です。
その特徴は性能と実用性の高さにあります。
バージは匿名性・透明性・オープンソースを兼ね備えた仮想通貨であり、取引履歴の公開・非公開をユーザーが取引ごとに選べるという、他の匿名通貨にはない際立った特徴があります。
これを、レイス・プロトコルと言います。
また、決済速度は5秒と非常に速いです。
同じ匿名通貨で比較してみると、ジーキャッシュが10分、モネロが2分、ダッシュが4秒、そしてバージが5秒です。
即座に決済ができるというのも、仮想通貨では重要な機能であり、バージはその点でも優れています。
モナコインと同じように活発なコミュニティを持ち、またチップとしての利用が可能であることも、注目に値すると言えるでしょう。
時価総額TOP30ランク外仮想通貨まとめ
2017年9月にまとめた記事と比較すると、
“#fff”]
- ストラティス(前回第9位)
- ビットシェアーズ(前回第10位)
- ウェーブス(前回第14位)
- ゴーレム(前回第16位)
- シアコイン(前回第17位)
- ドージコイン(前回第20位)
- オーガー(前回第21位)
- グノーシス(前回第22位)
- ファクトム(前回第23位)
- デジバイト(前回第24位)
- ゲームクレジット(前回第25位)
- メイドセーフコイン(前回第26位)
- ベーシックアテンション(前回第27位)
- アーダー(前回第28位)
- コモド(前回第29位)
- ディジックスダオ(前回第30位)
の16通貨がTOP30から外れ、新たな仮想通貨がランクインすることとなりました。
仮想通貨業界は、今後も多くの仮想通貨が生まれていくでしょうし、それによってかつての上位の仮想通貨が淘汰され、新しい仮想通貨が注目されることも多々あることと思います。
今後も、ランキングが大きく入れ替わった際は、再びまとめてその推移を皆様にお届けしたいと思っております。