ビットコイン取引をやろうと思っても、様々な取引所があって悩みますよね…
ご自身にあった取引所を選べるよう、取引所一覧と、特徴、手数料、セキュリティ面などをまとめました。
はじめに
仮想通貨の中でも、最も時価総額が大きく、注目度も知名度も高いものと言えば、ビットコインです。
ビットコインは、世界的にかなり普及が進んできており、日本でも今後ますます普及が進んでいき、日常生活の中でも利用できる機会が増えていくと予想されます。
日常生活で買い物に使うためにビットコインを買いたい、あるいは投資のためにビットコインを買いたいと考えた時、取引所での購入が必要となるわけですが、購入できる取引所にはどのようなものがあり、どこがおすすめなのでしょうか。
本稿では、日本国内の大手取引所、また日本語に対応している海外の大手取引所についてまとめていきます。
基本的な取引所の選び方
本稿では、取引所の情報を比較していくわけですが、特定の取引所をお勧めするのは簡単ではありません。
なぜならば、それぞれの取引所の特徴は異なり、一長一短であるため、人によって適している取引所が異なるからです。
しかし、どの取引所を選ぶにしても、検討すべき4つのポイントがあります。
そのポイントとは、
取引方法はどうなっているか。
レバレッジの有無(取り扱っているならば何倍まで対応しているか)。
取引手数料はいくらか
セキュリティに問題はないか
経営は安定しているか
です。
これらのポイントをみながら、利用する取引所を決めていかなければなりません。
したがって、本稿でも上記のポイントを踏まえながら、取引所を比較していくこととします。
本稿で取り上げる取引所
では、本稿で取り上げる取引所を簡単に解説しておきましょう。
本稿で比較対象とする取引所は、
- bitflyer
- bitbank trade
- bitpoint
- BTC Box
- Coincheck
- Fisco Cryptocurrency Exchange
- みんなのビットコイン
- Zaif
- Lemuria
- Kraken
- Quoine
の、計11の取引所です。
各取引所の特徴は、以下の通りです。
bitflyer
bitflyerは、現在日本一のビットコイン取引所です。
すなわち、顧客数、資本金、一日の取引量で日本一なのです。
取引量に関しては、日によっては世界一になることもあるほどの規模を誇っています。
このことから、安全性や信頼性では、bitflyerが一番だと言われています。
このほかに特徴的なのは、bitflyerの運営会社は、取引所だけではなく通販サイトも運営しているということです。
この通販サイトでは、ビットコインで商品の購入が可能となっています。
bitflyerは、ビットコインを投資だけではなく、通貨としての本来の用途で普及させようとしている取引所なのです。
新しい分野に先陣切って取り組んでいる姿勢は、あっぱれというべきでしょう。
安全性を重視する人や、ビットコインで買い物をしてみたい人には、bitflyerが向いていると言えるでしょう。
bitbank trade
bitbank tradeの特徴は、レバレッジが20倍と大きいこと、さらに追証がないことです。
追証とは、レバレッジをかけて取引をし、急落によって証拠金を上回る損失が出た時、そのマイナス分を埋め合わせるために顧客に入金を要求することです。
しかしbitbank tradeでは、追証を要求しないことを売りにしています。
レバレッジをかけて投資したい人は、追証なしのbitbank tradeが適しているでしょう。
bitpoint
bitpointは、東証二部に上場している株式会社リミックスポイントの子会社です。
レバレッジ25倍までの取引が可能となっており、さらにMT4での取引が可能となっています。
MT4とは、FXなどで多用されている取引ツールであり、チャート解析などに役立ちます。
現在、国内のビットコイン取引所において、MT4が使えるのはbitpointだけです。
投資に役立つツールなので、テクニカル分析を用いて取引をしたいと考えている人には適しています。
BTC Box
BTC Boxの売りは、サーバーが強く、安定した取引ができるということです。
過去2年間、サーバーダウンを起こしたことがありません。
ビットコイン取引の黎明期に、取引所ではサーバーダウンが起きることがしばしばありました。
サーバーダウンしてしまうと、売買が一時停止してしまいます。
自分が買いたいと思った価格に推移した時、サーバーダウンが起きてしまうと、回復するまでは買うことができず、取引の機会を逃してしまうことがあるため、投資家からはかなり嫌われることです。
したがって、サーバーが強いということはメリットになります。
しかし、今や多くの取引所は改善されており、サーバーダウンが起きにくい状況が出来上がっていますから、BTC Boxのサーバーが特に競争力を持っているとは考えにくいでしょう。
Coincheck
Coincheckは、ビットコイン以外の様々な仮想通貨を取り扱っています。
ビットコインの他に、イーサリアム、イーサリアム・クラシック、リスク、ファクトム、モネロ、オーガー、リップル、ジーキャッシュ、ネム、ライトコイン、ダッシュ、ビットコイン・キャッシュを取り扱っています。
ビットコイン以外の仮想通貨は、まだまだ日本ではなじみが薄いのですが、世界的に見れば人気の仮想通貨です。
ちなみに、筆者もCoincheckを利用しています。
Fisco Cryptocurrency Exchange
Fisco Cryptocurrency Exchangeは、株式会社フィスコが運営する取引所です。
そもそも、株式会社フィスコが金融情報の配信会社ということもあり、仮想通貨に関する様々な情報を先取りし、顧客に伝えてくれるのではないかと期待されています。
もっとも、現在は立ちあげて間もないこともあり、それほど情報が多いわけではありません。
みんなのビットコイン
みんなのFX、みんなのバイナリーといった為替取引サイトを聞いたことがある人もいるかもしれませんが、みんなのビットコインも同じ系列であり、トレイダーズホールディングスの子会社です。
現在、為替取引を営むためには金融商品取引業などの許可が必要であり、すでに為替取引を営んでいることから、トレイダーズホールディングスの信用性は高いと言えるでしょう。
したがって、みんなのビットコインの信用性も自ずから高いと考えられます。
レバレッジも最大25倍までかけられます。
Zaif
Zaifの特徴は、ビットコインの積み立て投資ができるということです。
自動引き落としによってビットコインの積み立て投資ができる取引所は、Zaifが国内初です。
Zaifも、Coincheckほどではありませんが、モナーコインやネムといったマイナーな仮想通貨を取り扱っています。
また、ZAIFトークンをはじめとしたトークンの売買取引ができる先駆け的な存在の取引所です。
ちなみにZAIFトークンはZaifでしか手に入らないためZAIFトークンを買いたいならZaifの口座を開設するしかありません。
Lemuria
Lemuriaは、日本国内で初めて、Bit goというセキュリティサービスを採用しました。
このセキュリティサービスは、世界的に有名なサービスであり、セキュリティ重視の人には向いているかもしれません。
Kraken
Krakenはアメリカのビットコイン取引所であり、日本語対応しています。
歴史的にはかなり古く、ビットコイン誕生初期から運営されている会社です。
どのような業界でも、老舗であることは信頼性の一つの指標になると考えられています。
なぜならば、安全性や安定性、使い易さ、手数料などの条件に、何らかの問題がある取引所であれば、他の取引所に顧客を奪われてしまい、長く運営を続けることが難しいからです。
その点、老舗であるKrakenの信頼性は高いと言っていいでしょう。
また、Krakenでは日本円以外の様々な通貨、例えば米ドルやカナダドル、ユーロ、ポンドなどでビットコイン取引ができることも特徴です。
Quoine
Quoineの特徴は、世界最速の取引エンジンを使っているということです。
また、Krakenと同じく、様々な法定通貨で取引することができます。
このほか、取引の際に色々なチャートが使えることもメリットに挙げられます。
取引方法を検討する
では、実際の比較に入っていきましょう。
まずは取引方法の検討です。
取引方法とは、ビットコインの取得の形態がどうなっているかということであり、取得のための取引所や販売所の有無、信用取引や先物取引の有無などのことです。
比較の前に、それぞれの取引方法を確認しておきましょう。
取引所
取引所では、その取引所を利用しているユーザー同士が、ビットコインの売買を行なうことができます。
あるユーザーがビットコインを売りたいと思っており、あなたがビットコインを買いたいと思っており、取引が成立すれば、あなたはビットコインを購入し、取得することができます。
もちろん、売りたい人がいなければ買うことはできず、株式投資などでは、あまりにも人気のない銘柄では売買が成立しないこともしばしばみられます。
しかし、ビットコインは流通量がかなり多いため、売買が成立しないことはほとんどありえません。
販売所
販売所では、利用している取引所自体がビットコインの売買に応じてくれます。
その時点のビットコイン価格に応じて、販売所が決めた価格で、取引所が保有するビットコインを買ったり、あなたが保有するビットコインを取引所に買い取ってもらうことができます。
つまり、取引所で売買が成立しない場合などでも、すぐにビットコインを入手したい場合には、販売所で購入することができます。
ただし、取引所ではユーザー間の売買に任せているのに対し、販売所では取引所と直に取引をすることになりますから、手数料は高めになっています。
また、販売所を取り扱っていない会社も多いため、多くの場合は販売所ではなく、取引所で買うことになると思います。
信用取引
信用取引とは、自分の取引所口座に入金しているお金を証拠金(担保)として、取引所からお金を借りることによって、実際に入金している金額以上の取引をすることです。
口座に入っているお金の何倍まで取引するかということを「レバレッジ」といい、レバレッジを何倍までかけられるかは会社によって異なっています。
信用取引を利用する場合、取引の際の取引手数料だけではなく、借入手数料がかかります。
先物取引
先物取引とは、将来の売買をあらかじめ約束して売買することです。
買付け時点では代金を支払う必要はなく、約束の期日まで代金の支払いを伸ばすことができます。
先物取引も、レバレッジをかけることができるのですが、信用取引とは異なり、取引所から借り入れて取引をするわけではありません。
また、信用取引では、現時点でのビットコイン価格によって取引されますが、先物取引はそれとは異なる価格で取引されるものです。
筆者個人の考えでは、先物取引は通常の取引や信用取引とはいささか感覚の異なる取引であり、あえて利用する必要はないと思っています。
では、以上のことを踏まえて、各取引所の取引方法を比較してみましょう。
取引所 | 取引所 | 販売所 | 信用取引 | 先物取引 |
bitflyer | 〇 | 〇 | 〇
(レバレッジ5倍) |
〇
(レバレッジ15倍) |
bitbank trade | 〇 | なし | なし | 〇
(レバレッジ20倍) |
bitpoint | 〇 | なし | なし | 〇
(レバレッジ25倍) |
BTC Box | 〇 | なし | 〇
(レバレッジ5倍) |
なし |
Coincheck | 〇 | 〇 | 〇
(レバレッジ5倍) |
なし |
Fisco Cryptocurrency
Exchange |
〇 | なし | なし | なし |
みんなのビットコイン | 〇 | なし | 〇
(レバレッジ25倍) |
なし |
Zaif | 〇 | なし | 〇
(レバレッジ7.77倍) |
〇
(レバレッジ25倍) |
Lemuria | 〇 | なし | なし | なし |
Kraken | 〇 | なし | 〇
(レバレッジ5倍) |
なし |
Quoine | 〇 | なし | 〇
(レバレッジ25倍) |
なし |
2017年9月現在
手数料を検討する
ビットコインを取引するためには、手数料を支払う必要があります。
一口に手数料と言っても、その内容は様々で口座への入出金に伴う手数料、取引手数料、スプレッド、信用取引・先物取引に伴う手数料があります。
つまり手数料とは、ビットコイン投資にかかる取引コストと考えるのがよいでしょう。
取引コストは馬鹿にできません。
例えば10万円を入金し、10万円分のビットコインを購入し、1万円の利益を出して全て引き出したとします。
仮に、入金に540円、買った時に150円、売ったときに150円、出金手数料に350円、合計で1190円かかったとします。
つまり、1万円の利益が出たとしても、取引コストを差し引けば8810円の利益となり、本来ならば利回り10%のところを、利回り8.81%に低下してしまうということです。
そして、取引をするのは1回きりではなく、取引の度になにがしかの手数料がかかるのですから、取引コストはできるだけ抑え、利回りの低下を防ぐ必要があります。
ビットコイン投資だけではなく、株式投資でも、FXでも、同様に色々な取引コストがかかります。
そのため、1日に何度も取引をするスキャルピング、最低でも1日1回以上の取引をするデイトレードでは、取引コストが積もり積もってかなりの額を占めるようになります。
長期投資に比べて、短期投資の方が圧倒的に失敗しやすい理由の一つは、取引コストにもあるのです。
比較に当って押さえておくべき用語は、下記の通りです。
スプレッド
スプレッドとは、取引所における売値と買値の差のことであり、この差額分が取引所の利益になっています。
スプレッドの程度は取引する仮想通貨や取引所によって異なるため、一概に「一律〇円」「取引価格の〇%」などと決まっているわけではありません。
Taker、Maker
取引手数料として、TakerとMakerと記載されていることがあります。
Takerとは、成行注文をした場合にかかる手数料、Makerとは指値注文をした際にかかる手数料のことです。
以上のことを踏まえて、取引コストを比較していきましょう。
取引所 | 入金手数料 | 出金手数料 | 取引手数料 | 信用・先物取引手数料 |
bitflyer | 自己負担
(送金に利用する金融機関の送金手数料) |
三井住友銀行利用時
3万円未満216円 3万円以上432円
三井住友銀行以外利用時 3万円未満540円 3万円以上756円 |
無料 | 日利0.04% |
bitbank trade | 自己負担
(送金に利用する金融機関の送金手数料) |
324円 | 無料 | 日利0.1% |
bitpoint | 自己負担
(送金に利用する金融機関の送金手数料) |
324円 | 無料 | 無料 |
BTC Box | 自己負担
(送金に利用する金融機関の送金手数料) |
出金額の0.5%
(最低400円) |
無料 | 無料 |
Coincheck | 自己負担
(送金に利用する金融機関の送金手数料) |
400円 | Taker手数料
0.150% Maker手数料 0.000% |
日利0.04% |
Fisco Cryptocurrency
Exchange |
自己負担
(送金に利用する金融機関の送金手数料) |
50万円未満
350円 50万円以上 756円 |
無料 | 取扱いなし |
みんなのビットコイン | 自己負担
(送金に利用する金融機関の送金手数料) |
500円 | BTC/JPY
0.00% BTC/JPY以外 0.25% |
買注文
変動 売注文 0.05%(固定) |
Zaif | 自己負担
(送金に利用する金融機関の送金手数料) |
50万円未満
350円 50万円以上 756円 |
Taker手数料
-0.01% Maker手数料 -0.01% |
日利0.039% |
Lemuria | 自己負担
(送金に利用する金融機関の送金手数料) |
400円 | 無料 | 取扱いなし |
Kraken | 自己負担
(送金に利用する金融機関の送金手数料) |
300円 | Taker手数料
0.260% Maker手数料 0.160% |
0.01% |
Quoine | 自己負担
(送金に利用する金融機関の送金手数料) |
500円 | Taker手数料
0.075% Maker手数料 -0.025% |
Taker手数料
0.075% Maker手数料 -0.025% 決済手数料 0.05%
|
2017年9月現在
セキュリティを検討する
ビットコインは、インターネット上で取引する通貨です。そのため、取引や口座の管理はきちんとしており、ハッキングなどによって口座内の通貨を盗まれない強固なセキュリティが求められます。
基本的には、セキュリティのために二段階認証やコールドウォレット保管が設けられています。
現在は、基本的に全ての取引所がこのセキュリティに対応しています。
例の如く、用語の確認をしておきましょう。
コールドウォレット
コールドウォレットとは、ネットワークから切り離したオフラインの状態で保管することです。
オフラインだからこそ、サイバー攻撃を受けた際にも、顧客の資産が被害を受けることはなくなります。
取引されているビットコインを、一定の割合でコールドウォレットによって保管するのですが、ほとんどの取引所で対応しています。
二段階認証
二段階認証とは、取引所にログインする際、1回ではなく2回認証しなければならないシステムのことです。
ログイン時にIDとパスワードを用いて認証し、その後携帯電話のSMSに送信されたメールに記載されている暗証番号を入力して2回目の認証を行ないます。
取引所によっては、ワンタイムパスワード(1回きりしか使えない認証コード)を発行するスマホアプリをインストールし、そこで発行されたパスワードによって認証を行ないます。
マルチシグネチャウォレット
マルチシグネチャウォレットとは、ひとつのビットコインアドレスに対して、複数の秘密鍵が割り当てられているウォレットのことです。
ビットコインをウォレットから移動させる時には、パスワードが複数必要になるため、よりセキュリティが強固になります。
まだ導入していない取引所もありますが、日本の取引所でも導入が進んでいます。
取引所 | コールドウォレット | 二段階認証 | マルチシグネチャウォレット |
bitflyer | 〇 | 〇 | 〇 |
bitbank trade | 〇 | 〇 | 〇 |
bitpoint | 〇 | 〇 | なし |
BTC Box | 〇 | 〇 | なし |
Coincheck | 〇 | 〇 | 〇 |
Fisco Cryptocurrency
Exchange |
〇 | 〇 | なし |
みんなのビットコイン | 〇 | 〇 | なし |
Zaif | 〇 | 〇 | 〇 |
Lemuria | 〇 | 〇 | なし |
Kraken | 〇 | 〇 | なし |
Quoine | 〇 | 〇 | なし |
2017年9月現在
安全性を比較する
ここでいう安全性とは、利用している取引所は破産する心配が無いかということです。
取引所が破産してしまった場合、取引していたビットコインがすべて失われてしまう可能性があるからです。
証券会社などでは破産した時に顧客の資産を守るために、ペイオフ制度というものが設けられており、1000万円までは保証される仕組みができています。
しかし、まだまだビットコイン取引所は草創期であり、そのような制度が確立されていません。
また、大小様々な取引所が立ちあげられている昨今だからこそ、安易に取引所を選ぶことなく、安全性は確かめておきたいものです。
安全を図るための指標として挙げられるのは、資本金と出資している会社を見ることです。
もちろん、本当は貸借対照表などを参考にして、資産内容を詳しく調べたほうが良いのですが、取引所の資産内容を調べることは普通できません。
また、取引所には開示する義務もないため、資本金と出資している会社くらいしか判断基準がありません。
資本金が多いということは、それだけ経営基盤がしっかりしている可能性が高いということがいえます。
また、安全性の低い会社には誰も出資したがりませんから、多くの会社から出資を受けているということは、それもまた安全である可能性が高いといえます。
取引所 | 資本金 | 出資会社(関連会社) |
bitflyer | 38億9152万円 | 三井住友海上キャピタル
三菱UFJキャピタル SBIインベストメント リクルート GMOグループ その他 |
bitbank trade | 2億9700万円 | データなし |
bitpoint | 1億7000万円 | 株式会社リミックスポイント |
BTC Box | データなし | データなし |
Coincheck | データなし | データなし |
Fisco Cryptocurrency
Exchange |
5250万円 | 株式会社フィスコ |
みんなのビットコイン | 1500万円 | トレイダーズホールディングスの子会社 |
Zaif | 8億3013万円 | データなし |
Lemuria | データなし | データなし |
Kraken | 500万USドル | データなし |
Quoine | データなし | データなし |
2017年9月現在
上記の通り、まだまだ規制が設けられていない今、この二つの指標も開示されていない場合が非常に多いのです。
したがって、安全性が高い会社を選ぶのは大切ですが、どの会社が本当に安全性が高いかを判断しづらく、結局は知名度や取引高で選ぶことが多くなるでしょう。
今後、安全性の指標になる情報が開示される流れができてくれば、別にまた記事を設けたいと考えています。
結局どこがいい?
では、上記の比較を踏まえて、結局どの取引所で取引を始めるのが良いのでしょうか。
既に述べたように、各人の目的に合わせて取引所を選ぶべきであり、一概にどこがいいということは言えません。
しかし、その人の状況や目的に合わせて、一定の方向性を提示することはできます。
初心者にお勧めの取引所
これから取引を始めるという人にお勧めなのは、bitflyerとCoincheckです。
まずbitflyerですが、bitflyerは資本金の潤沢さや取引量と顧客の多さ、出資している会社などから、安全性が高いと考えられます。
したがって、どこにすればいいか分からない初心者の人は、bitflyerを利用しておけば、まず問題ないと思います。
Coincheckをお勧めする理由は、口座開設手続きの手軽さや操作の簡単さにあります。
筆者もCoincheckを使っており、実際に使ってみて感じたことですが、とにかく口座開設手続きは簡単でした。
スマホで撮影した身分証明書を送り、数時間のうちに取引できるようになりましたし、サイト構成も至ってシンプルで、簡単に購入することができます。
したがって、これまで投資などやったことがなく、複雑で難しいのではないかと思っている人などは、Coincheckがおすすめです。
ビットコイン以外に投資したい
ビットコインは、ここ最近ですさまじい上昇を見せており、ビットコインには怖くて手が出せず、それ以外の仮想通貨に投資したいと考える人もいることでしょう。
まだまだ価格が低い仮想通貨に投資しておき、長期的に保有し、いずれ儲かればいいと考える人もいると思います。
そのような人は、ビットコイン以外の取扱いが豊富な取引所に口座を開設しましょう。
具体的には、Coincheck、Krakenがおすすめです。
すでに述べた通り、Coincheckは取り扱っている仮想通貨が豊富です。
KrakenはCoincheck以上に取扱量が多いです。
ただし、Krakenでは日本語対応しているものの、アメリカの取引所であるがゆえに分かりにくいところもあると思います。
また、Coincheckは、ビットコイン以外でも注目度が高い仮想通貨を扱っているのに対し、Krakenはよりマイナーなものも取り扱っている傾向があります。
したがって、簡単に取引したいと考えていて、ビットコイン以外の、それなりに注目されている仮想通貨を買いたいと思う人は、Coincheckを検討してみてはいかがでしょうか。
短期投資をしたい
ビットコイン投資を、いかに「投資」に近づけ、「投機(ギャンブル)」から遠ざけるかという観点から言うならば、基本的には長期投資を前提とすべきであり、短期投資は好ましくありません。
しかし、レバレッジをかけ、短期投資によって一攫千金を狙う人が多いのも事実です。
もし、大きなリスクを受け入れ、ギャンブルとしてビットコイン取引を楽しみたいならお勧めなのはbitbank tradeです。
bitbank tradeは、上記の紹介でもお話しした通り、追証が発生しない唯一の取引所です。
さらに、レバレッジを20倍までかけることができます。したがって、レバレッジを大きくかけて挑んだところ、価格が急落して証拠金以上の損失が出た時、口座はマイナスにならずに0円になるだけなので、安心して賭けることができます。
そのほか、追証なしという条件を重視せず、とにかくレバレッジ倍数を基準にして大きく賭けたいという人は、みんなのビットコインやQuoineであれば、レバレッジの上限が25倍となっているので、利用を検討しても良いと思います。
長期投資をしたい
長期投資を前提として、レバレッジを重視せずに取り組むならば、基本的に上記の取引所のどれを選んでも良いでしょう。
とりあえず最も信頼性が高そうなbitflyerを使うのも良いでしょうし、操作が簡単なCoincheckを使うのもいいと思います。
しかし、計画的に長期投資を行なうという視点で考えるならば、Zaifが打ってつけでしょう。
上記の通り、Zaifはビットコインの積み立て投資が可能です。
積み立て投資では、毎月決まった日に自動引き落としでビットコインを購入し、積み立てていきます。
例えば、給料日が毎月25日の人が、給料の一部を天引き貯金するつもりで積み立て投資したいと考えたとしましょう。
毎月の給料40万円のうち、10%に当たる4万円を積み立てたいと考えたならば、自動引き落としを毎月27日に設定しておくことによって、給料の一部を確実に積み立てていくことができます。
また、積み立て投資はドルコスト平均法という投資手法に通じます。
これは、毎月1回、決まったタイミングで決まった額を投じることによって、購入価格の平均化を図るというものです。
具体的には、以下のようなことです。
- 1月27日は1BTC=40万円であったため、0.1BTC買った
- 2月27日は1BTC=45万円であったため、0.0888…BTC買った
- 3月27日は1BTC=35万円であったため、0.1142…BTC買った
この場合、全体の平均的な購入価格は1BTC当たり40万円となります。
高値で買ったタイミングがあったとしても、その他のタイミングでそれより安く買えば平均的な購入価格は下がるため、全体の購入価格が極端な高値になることがないのです。
長期的にビットコインに投資したい人は、積み立て投資を検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ
本稿では、全11社の取引所を色々な角度から比較してきました。
本稿を読めば、同じビットコイン取引所でも、取引所ごとに色々な特徴があることが分かったと思います。
他社と差別化を図り、顧客を増やすために、各取引所は独自に様々な取り組みをし、自社の強みをアピールしています。
どの取引所が最も良く、「ここにすべき!」と具体的には言えないのですが、本稿でお話しした内容を参考にして、皆さんがそれぞれに適した取引所を選ぶことができるのではないかと思います。