日本国内の仮想通貨取引所でのトレードに慣れてくると、海外の仮想通貨取引所に興味を持ち始めると思います。
私自身も国内の取引所に慣れてきた段階で、海外の取引所でもっと様々な種類のアルトコインに分散投資したいと思うようになったものです。
ここでは、海外の取引所の選び方のポイントとお勧めの取引所について説明しておきたいと思います。
海外の仮想通貨取引所を選ぶうえで最も大切な5つのポイント
取引手数料はどれぐらい違うか?
日本語で口座開設(新規登録)できるか?
セキュリティーは万全か?
サポート体制は良好か?
サーバー負荷の強度は問題ないか?
では早速ですが、それぞれのポイントを意識しながら取引所の違いを確認していきたいと思います。
日本国内と海外の仮想通貨取引所の大きな違い
海外の取引所について説明する前に、日本と海外の仮想通貨取引所の大きな違いを簡単に確認しておきます。
手数料について
日本の取引所では、取引所によって売買手数料に大きな差が生じますが、海外の取引所はどの取引所で売買しても手数料に大差はありません。
もっと簡潔にいうと、海外の取引所はどこでも手数料は無視できるレベルの微々たるものと考えて問題ないと思います。
ただし、海外の取引所で実際に売買する際は日本円では取引できないため、ビットコイン又はイーサリアムなどの通貨を日本の取引所から海外の取引所に送金する必要があり、送金手数料が発生することになります。
例えば、Zaifから海外の取引所にビットコインを送金した場合は、0.001BTC=約1,700円かかり、イーサリアムを送金した場合は、0.01ETH=約1,600円かかります。
以前は専らビットコインを送金していましたが、最近は手数料と送金時間を考慮して、ETHを送金することが多くなりました。
取扱通貨について
日本の取引所では、取引所によって取扱通貨が異なります。
この事は海外でも同様で取引所によって取り扱っている通貨は違います。
ただし、日本の取引所で購入できる通貨は、基本的に海外の取引所でも取り扱っていますので、その点はご安心ください。
海外の主要な仮想通貨取引所の特徴
海外の主要な取引所の概要と特徴をまとめると、こんな感じになります。
名 称 | 種 類
(1月15日現在) |
ランキング
(取引高) |
取引手数料 | 特 徴 |
BINANCE
(バイナンス) |
100種類 | 第1位 | 0.1%(BNB支払い0.05%) | 取引高、手数料ともに世界一でサポート体制も良好。
日本語訳あり |
BITTREX
(ビットレックス) |
195種類 | 第5位 | 0.25% | 取引高上位の取引所のなかでは通貨種類は豊富。
サポート体制もまずまずの評判。 |
POLONIEX
(ポロニエックス) |
67種類 | 第8位 | 0.15%~0.25% | 取引高上位の取引所だが、サポート体制の評判が悪い。 |
KuCoin
(クーコイン) |
72種類 | 第22位 | 0.1% | 急成長の取引所。
サポート体制も良好で日本語訳あり |
HitBTC
(ヒットビーティーーシー) |
194種類 | 第7位 | 0.11% | 取引高上位の取引所で草コインの種類も豊富だが、サーバーが重く取引ストレスあり。 |
CRYPTOPIA
(クリプトピア) |
490種類 | 第28位 | 0.2% | 取扱通貨の種類は他を圧倒し草コイナーに人気の取引所。
サーバーが重く取引ストレスあり。 |
上表からわかること
- 海外の仮想通貨取引所では取引手数料に大差がないこと
- 取扱通貨の種類はCRYPTOPIAが圧倒的であること
- BINANCEが取引高1位であること
- BINANCEとKuCoinは日本語訳があること
- POLONIEXはサポート体制が悪いこと
口座開設(登録)すべきおすすめ海外仮想通貨取引所ベスト3
上表を踏まえ、口座開設すべきお勧めベスト3を紹介しておきます。
第1位:BINANCE(バイナンス)
現時点における海外の仮想通貨取引所の王様は間違いなくBINANCEでしょう。
正直なところ、デメリットはほとんど見当たりません。
私自身もメイントレードはBINANCEを利用しています。
BINANCEのメリット
- 取引手数料が0.1%と世界最安値水準であること
- BNB(バイナンスコイン)で取引手数料を支払うと、0.05%の手数料になること
- 取引高が世界一で流動性が高いこと
- 新規上場にも積極的であり、取扱通貨が増加傾向にあること
- 日本語訳による口座開設が可能であること
- サーバー負荷に強くストレスなく取引できること
- パスポートなどによる本人確認もありセキュリティ面でも安心であること
BINANCEのデメリット
- 中国の取引所であるため、中国の仮想通貨規制リスクがあること
- サポート体制は日本語ではなく英語対応が必要であること
第2位: KuCoin(クーコイン)
2017年9月に新設したばかりの香港の仮想通貨取引所で、ここ数ヶ月で急激に取引高を伸ばし、今後も成長が期待されている取引所です。
正直第2位と3位は僅差で悩みましたが、私自身がサポート窓口にお世話になった経験があり、対応の速さが気に入ったので第2位としました。
KuCoinのメリット
- 取引手数料が0.1%と世界最安値水準であること
- KCS保有で配当ボーナスが毎日もらえること
- 新規上場にも積極的であり、取扱通貨が増加傾向にあること
- 日本語訳による口座開設が可能であること
- サーバー負荷に強くストレスなく取引できること
KuCoinのデメリット
- 香港の取引所と言えども中国の管理下にあるため、中国の仮想通貨規制リスクがあること
- サポート体制は日本語ではなく英語対応が必要であること
- 本人確認が不要なため、多額の資金運用にはリスクが伴うこと
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第3位:BITTREX(ビットレックス)
世界で最も有名なアメリカの仮想通貨取引所で、BINANCEが台頭してくる前は、海外の仮想通貨取引所といえばビットレックスを使っているという方が多かったと思います。
私もバイナンスに鞍替えする前はビットレックスを主戦場としていました。
BITTREXのメリット
- 取引手数料が0.25%と比較的安価であること
- サーバー負荷に強くストレスなく取引できること
- 取引高は世界上位であるため、流動性が高いこと
- 200種類とバイナンスの2倍の取扱通貨があること
- サポート体制はまずまずの評判であること
- アメリカの取引所であるため、中国の仮想通貨規制リスクを受けないこと
BITTREXのデメリット
- 口座開設からサポート窓口のすべてが英語であること
- 当面の間、新規登録(口座開設)ができないこと(2018/1現在)
まとめ
海外の仮想通貨取引所を利用するメリットは、なんといっても手数料の安さとアルトコインの種類の豊富さにあります。
海外の取引所は管理が大変だから1つに絞りたいとお考えの方は、BINANCEだけ口座開設することをお勧めします。
海外の取引所をはじめて経験すると、投資対象があまりに多く何を買ったら良いか混乱してしまいがちです。
そんな時は、日本の取引所で馴染みの仮想通貨を買ったり、時価総額が30位以内のものを選択して徐々に慣らしていくと良いでしょう。