ジョージ・ソロスが仮想通貨投資を開始した模様

仮想通貨投資

著名投資家のジョージ・ソロスは、これまで仮想通貨に対して否定的な見解を示してきました。

その考えは今でも変わっていませんが、ソロスが仮想通貨市場への参入を発表しました。

果たして、どのような投資が行われ、どのような影響をもたらすのか未知数ですが、過去の動向から、いささかの解釈を試みてみます。

ジョージ・ソロスと仮想通貨

世界でもっとも有名な投資家の一人であるジョージ・ソロスが、仮想通貨投資を開始することが報道されています。

ジョージ・ソロスは、「生ける伝説」「金融界のレジェンド」「イングランド銀行を潰した男」など、色々な呼びかたをされており、およそ投資に関心のある人ならば、彼の名前を必ず知っていることでしょう。

ジョージ・ソロスが特に名を挙げたのは、1992年にポンドの空売りを仕掛けたことによります。

イギリス政府とポンド相場で死闘を演じた結果、1日で15億ドルの利益を手にしたと言われています。

この時の空売りによってポンドが大きく下落し、ポンド危機を引き起こしました。

「イングランド銀行を潰した男」という異名も、その時につけられたものです。

株式や為替など、様々な投資の世界において、ジョージ・ソロスなどの著名投資家の言動は注目されており、相場に影響を与えるものです。

仮想通貨に関しては、ジョージ・ソロスやウォーレン・バフェットといったレジェンドが否定的な見解を示してきました。

しかし今回、ジョージ・ソロスの率いるソロス・ファンド・マネジメントでは、仮想通貨投資を開始することを決定しました。

 

 

仮想通貨市場への影響

これを、仮想通貨市場にとって明るいものと捉えるべきか、暗いものと捉えるべきか、微妙な問題だと言えます。

これまで否定的な見解を示し、仮想通貨投資に取り組んでこなかったジョージ・ソロスが、いよいよ仮想通貨投資を始めたということで、「表面的には否定しながらも、実際には仮想通貨の将来性を認めざるを得なくなっているのかもしれない」という意見もあると思います。

しかし、ジョージ・ソロスの得意の手法は、基本的に逆張りです。

世間と逆行する方針で投資に取り組み、利益を上げる手法です。

 

 

ポンドの空売りにしてもそうです。

したがって、今回の仮想通貨投資についても、やはり仮想通貨に否定的な立場をとり、値下がりを予想し、空売りで儲けることを期待しているのかもしれません。

もしそうなると、3兆円近い資産を運用している巨大ファンドが空売りを浴びせてくることになりますから、相場に混乱をもたらす可能性も出てきます。

とはいえ、これはあくまでも一部における予想に過ぎず、仮想通貨に順張りして儲ける可能性も否定できません。

ITバブルの際にも、ジョージ・ソロスは順張りを仕掛け、バブル崩壊によって60億ドルの損失を出しています。

また、ソロスが空売りをしているとしても、仮想通貨市場が必ず崩れるとは限りません。

2017年、トランプ相場の早期崩壊を予想したソロスは、米国株に空売りを仕掛けています。

しかし、トランプ相場は彼の予想以上に強く、結果的にソロスは10億ドルの損失を出しています。

しかしながら、ソロスが仮想通貨市場とどう向き合っていくのかということは、注目しておくに越したことはないでしょう。

さらに言えば、これまでのソロスの投資姿勢から考えると、順張りよりも逆張りのほうが可能性が高いと考えられます。

ポンドの空売りや米国株の空売りだけではなく、イギリスがユーロを脱退した際にもドイツ銀行に空売りを仕掛けていますし、ヒラリー・クリントンとドナルド・トランプの大統領選の際にも空売りを仕掛けています。

ソロスが話題になる時は、空売りを仕掛けられているケースが多いです。

したがって、今回の仮想通貨市場参入も、仮想通貨を買い集める形での参入ではなく、バブル崩壊を期して空売りでの参入となるのかもしれません。

結論を言うならば、ソロスの仮想通貨市場参入は決定的となったものの、どのように投資していくのかよくわからず、予想もしがたく、したがって仮想通貨市場への影響も未知数であると言えます。

ソロスの動向や発言を表面的に捉えるのは、避けたほうが良いでしょう。

 

 

まとめ

彼のような八面六臂の活躍をしてきた天才投資家の戦略は、一般の投資家が的確に予想することはほとんど不可能です。

したがって、ソロスの動きを後追いすることになると思いますが、今後も報道が出た際にはお伝えしていきたいと思います。

 

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