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ビットコインが反騰。その背景と今後の見通しは?

ビットコイン(BTC)
この記事は約 8 分で読めます。

ビットコインをはじめとする仮想通貨は、リブラに関する公聴会やテザー問題によって、7月に大暴落しました。当初、この影響が長引くことも懸念されていましたが、早くもビットコインが大幅な反騰を見せています。

本稿では、ビットコインが反騰につながった背景と、今後の見通しについて、著名人の意見を交えながら解説していきます。

ビットコインが反騰した背景

先月、ビットコインをはじめとする仮想通貨は軒並み大暴落しました。

これは、仮想通貨業界からは好感を以て迎えられた、Facebookのリブラが世界的に警戒されていること、さらにテザー問題が再燃したことによります。

懸念すべき問題が立て続けに起こったことから、100万円を下回る局面もありました。せっかく形成されつつあった上昇基調も腰を折られた形となり、影響が長引くことも予想されていました。

しかし、リブラに関する公聴会が仮想通貨業界全体に波及する結果にならなかったこと、そしてテザー裁判でも目立った悪材料が出なかったことによって、悪材料はひとまず落ち着いた感があります。

反騰の態勢が整ったことで、ビットコインは7月末から徐々に上昇してきました。8月2日には110万円を回復、さらに8月5日には120万円まで回復し、8月6日10時現在は123万円まで上昇しています。

これは、単にリブラやテザーに対する懸念が薄れただけではなく、世界経済におけるリスクが高まっていることが原因と考えられます。

 

世界的なリスクの高まり

最近、世界経済のリスクはにわかに高まってきています。ここ数日の日経平均株価を見ても、7月30日は21709.31円、31日は21521.53円、8月1日は21540.99円、2日は21087.16円、5日は20720.29円、6日は11時現在で20311.26円と、短期間で大幅に下落しています(全て終値)。

米中貿易摩擦の激化が大きな原因と考えられ、中国元は5日のオフショア市場で過去最安値を記録していますし、韓国ウォンも1ドル=1200ウォンまで下げています。この韓国ウォンの価格は、2017年1月以来の水準です。

米中貿易摩擦だけではなく、香港の逃亡犯条例を巡る大規模デモも大きな原因と考えられます。デモは4月頃から始まり、一部過激派の運動から200万人規模の運動へと発展しており、今後ますます泥沼化していくことも予想されます。

このほか、アメリカの金融緩和、イギリスのEU離脱なども見逃せないニュースです。

リスクが高まったとき、リスク資産から安全資産へと資金を移す動きが起こります。例えば、 中国の富裕層が、不安定な状況にある中国政府の管理下に資産を置いておくことを嫌い、国外に資産を逃避させている動きは確実にあるでしょう。

もちろん、このような動きは世界的なものです。日経平均株価が大幅に下げているということは、多くの人が株を売っているということです。株というリスク資産から、金などの安全資産に資金を移すための動きが、株式市場や外国為替市場などで起こっているのです。

安全資産の代表である金価格を見てみると、この流れが良く分かります。

金価格は、2018年8月の平均が4335円/グラムで直近の底値となっており、それ以降上昇を続けています。

金価格の直近の最高値は2013年2月平均の4910円/グラムですが、今年7月にはその高値を更新しています。8月6日の終値は5437円となっており、高値の更新が続いています。

このような金価格の推移を見ても、リスク資産から安全資産へと資金が流れている様子が良く分かります。

 

ビットコインにも資金が流れる

株や債券といった伝統資産に対し、不動産やコモディティなどをオルタナティブ資産と言います。ビットコインなどの仮想通貨も、伝統資産の代替となる資産という意味において、オルタナティブ資産であるといえます。

オルタナティブ資産は多岐にわたり、リスクも様々であることから、オルタナティブ資産=安全資産とは言えません。価値の保存手段として長い歴史を誇る金は、オルタナティブ資産であり安全資産と言えますし、ボラティリティが高く普及率も低いビットコインは、オルタナティブ資産でありリスク資産と言えます。

リスクが高まった時、金などの安全資産に資金を逃避させるのは当然ですが、ビットコインなどのリスク資産に資金を逃がすのは不合理に思えるかもしれません。

しかし、伝統資産からオルタナティブ資産へ資金を移すのですから、ビットコインに資金を移すこともなんら不合理ではありません。

むしろ、法定通貨が大きく下落し、信用を失っている局面では、法定通貨の対極にある仮想通貨を買う動きが当然にして起こるのです。

特に、仮想通貨は伝統資産からオルタナティブ資産へと資金を移すと同時に、投機的なパフォーマンスも期待できます。

資産を守ることを重視する資産家であれば、金を買うことが多いですが、そうではない個人投資家は値上がり益を期待して仮想通貨を購入する傾向があります。

以上のように、

 

  • リブラやテザーの問題などによるリスクが後退した
  • 世界的なリスクの高まりによって、ビットコインを買う動きが強くなった

 

という流れによって、ビットコインが反騰につながったのです。

 

著名人の見解は?

この流れを受けて、強気の予想を打ち出す著名人も出てきています。

ビットコイン強気派として知られるMax Keiser氏がその一人です。Keiser氏は、アメリカの経済番組「カイザーレポート」の司会者として知られる人物であり、2017年11月には「ビットコインはいずれ10万ドルを超える」とも予想しています。

 

10万ドルを超えるという予想は今のところ的中していませんが、この発言の直後にビットコインが過去最高値をつけたことは事実です。

また、Keiser氏は早くからビットコインとハッシュレートの相関性を指摘しており、この指摘はかなり浸透してきています。

このため、Keiser氏の強気な発言は業界から注目されています。8月4日、Keiser氏は自身のツイッター上で、

 

私は、ビットコインが今週中に15000ドルを超えると見ている。政府、中央銀行、中央集権化された法定通貨に対する信頼は、数十年ぶりの低水準にある。

 

と発言しています。

「今週中」という予想は、短期予想としてはかなり強気といえますが、ここ数日の上昇のペースや、ビットコインのボラティリティの高さを考えると、この予想が的中することも十分に考えられます。

 

今後の動きには注意

今回のビットコインの反騰は、世界的な影響を考えると、起こるべくして起こったものと言えます。

しかし、ビットコインチャートを見てみると、ほとんど押し目を作らずに上昇していることが分かります。

押し目を作らずに上昇していることは、単に他の資産からビットコインへと資金を移すための買いが集まっただけではなく、

 

  • 総悲観から一転して上昇を始めたため、持たざる心理による買いが増えている
  • 継続的な下落を見越していた売り勢力のショートポジションが決済され、上昇力になっている
  • さらなる上昇を見込んでいる人が多く、利確する人が少ない

 

ということが分かります。

仮想通貨市場は、現物買いよりも信用買いのほうが圧倒的に多く、この点で他の市場と大きく異なります。信用買いによって形成された相場は、現物買いによって形成された相場よりも不安定です。

なぜならば、信用買いでは自己資金以上に買うため、投資家心理は弱気に傾きやすいからです。悪材料が出てから決済するまでの動きが非常に早く、大幅な下落が起こりやすく、ロスカットが相次いで暴落に至ることもあります。

Keiser氏の予想通りの展開になることも考えられるため、今後も継続的に上昇することを期待して、ビットコインに投資する人もいると思います。

しかし、大幅な下落が起こるリスクも高まっていることを十分に認識し、

 

  • 現物買いに限定する
  • 信用買いの場合には、まず少量の試し玉を入れてみる
  • 損切りやナンピンの基準をあらかじめ決めて、計画的に取り組む

 

など、慎重な姿勢で取り組むことが大切です。

 

まとめ

世界的な不安の拡大によって、金やビットコインの価格が大幅に上昇しています。仮想通貨市場では、大幅な値動きが起こったとき、その原因がよくわからないこともありますが、今回の反騰は十分な根拠があると言えます。

著名人の予想通り、ビットコインはさらなる上昇を続けるとも考えられます。しかし、下落リスクも徐々に高まっていることを認識し、慎重に投資していくことが大切です。

 

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