仮想通貨投資で儲けるためには投資戦略が不可欠。
ハイリスクではなく、ミドルリスク・ミドルリターンの投資戦略を考えてみました。
はじめに
現在の日本では、仮想通貨を消費活動に活用する場が非常に少ないため、仮想通貨は日常生活のためのものではなく、主に投資対象として認識されています。
ビットコインやイーサリアムといったメジャーな仮想通貨ならば、取り扱っている取引所も多いため、これらに投資しようと考える人が多くなっています。
しかし、仮想通貨投資の真の面白さは、ビットコインなどのメジャーな通貨に投資するよりも一部の国内取引所が取り扱っているアルトコインに投資することにあると思います。
本稿では、価格が安いアルトコインに投資するメリットを考えていきます。
仮想通貨への投資方針
仮想通貨に投資する方法には、色々な方法がありますが、大別すれば概ね下記のとおりです。
1.現在既に不動の地位を築いているビットコインやイーサリアムに投資する
2.まだ海外でしか取り扱われていない、非常に安いアルトコインに投資する
3.国内でも取り扱われている、それなりに安いアルトコインに投資する
1の方法は、その通貨そのものがなくなってしまう可能性が低い、非常にメジャーな仮想通貨に投資し、手堅くリターンを求めていくというものです。
現在時価総額が第1位のビットコインや、第2位のイーサリアムがなくなってしまう可能性も否定できませんが、その可能性は非常に低く、まだまだ現在の勢力図は変わらないだろうと思います。
ですから、ビットコインやイーサリアムに長期的に投資し、手堅くリターンを求めるという戦略を採っている投資家は、仮想通貨投資家の中でも非常に多いといえます。
2の方法は、まだ海外の一部の取引所でしか取り扱っていない、かなりマイナーな仮想通貨に投資するというものです。
このような仮想通貨は知名度が低く、需要も低いため、非常に価格が低いという特徴があります。
ほんの少しの値上がりで大きく儲けることができ、例えば現在0.1円の仮想通貨に10万円分投資し、それが5円に上昇すれば490万円の利益が得られます。
ただし、マイナーな仮想通貨は玉石混交であり、投資した仮想通貨がなくなってしまう可能性も十分にあることから、リスクの高い投資方法であるといえます。
3の方法は、例えば国内の取引所であるcoincheckで取り扱っているような、世界的にはかなりの知名度を獲得しているものの、まだ需要が安定せず、価格がそれほど上昇していない仮想通貨に投資するというものです。
日本の取引所でも既に取り扱いが始まっていることから、仮想通貨そのものの知名度・需要・信頼性はそれなりに高いといえますが、1の投資法に比べるとリスクが高い方法です。
それでも、2の方法よりはリスクは低く、1の方法以上にリターンが期待できる方法でもあります。
例えば、2017年8月25日現在、リップルは22円、ネムは29円となっていますから、大量保有のための敷居は低いでしょう。
また、値上がりの期待はそれなりにあります。
ビットコインは100万円に到達するともいわれており、現在約47万円であることを考えると、約2.1倍になるわけですが、ビットコインが2.1倍に上昇して100万円になるよりも、リップルが2.1倍に上昇して46円になる方が早いのではないかと思います。
ビットコインが100万円に達する頃には、リップルが3倍、4倍に上昇している可能性もあります。
したがって、大型の仮想通貨に投資する1の方法を、(あくまでも仮想通貨投資の手法において)ローリスク・ローリターンであるとするならば、超マイナーな仮想通貨に投資する2の方法はハイリスク・ハイリターン、そこそこ有名であるけれども十分に需要が高まっていない仮想通貨に投資する3の方法はミドルリスク・ミドルリターンであるといえるでしょう。
安い仮想通貨(アルトコイン)に大きく投資してみる
現在47万円のビットコインが、すぐさま2倍に価格を上げることはあまり期待できないでしょう。
しかし、価格が安い仮想通貨ならば、それは十分にあり得ます。
その根拠は、まだまだ需要の伸びしろがあるからです。
仮想通貨の価格は、需給に連動します。
現在47万円のビットコインは、1BTC=47万円の価値があると認められているからこそ、その価格をつけているのであって、仮想通貨の中でも最も需要が高いからこそ、仮想通貨の中で時価総額第1位となっています。
しかし、現在22円のリップルは、価値は認められるようになりつつありますが、具体的な需要が明確には見えてこず、爆発的な値上がりもまだ見られません。
価格が高ければ、なかなか手を出しにくいものです。
現在47万円のビットコインが、30万円台まで下がってくる可能性は十分にあり、実際に8月22日の13時ごろ、一時40万円を割りました。
ビットコインにはこのような怖さがあります。
価格が高く、取引する人が多いビットコインは、下がったときの損失も大きいのです。
しかし、価格が低ければ、興味本位での投資も容易に行えます。
22円のリップルを2万2000円分、1000XRP購入するのは、それほど敷居が高くないことでしょう。
それが20円を割ったところで、大した損失にはなりませんし、最近の値動きを観察してみると、下がっても18円くらいまでだろうと予想されます。
そして、上記の通り、ビットコインとリップルの値動きを見た時、値上がりのペースはリップルの方が高いと思われます。
つまり、安い仮想通貨に投資することは、値上がりのペースが大きく、値下がりがそこまでひどくない可能性が高いのです。
実際、筆者も8月15日に約17円でリップルを購入したところ、8月23日には一時32円を超え、2倍近くまで高騰しました。
このようなことが起こるのが、安い通貨に投資する面白味と言えるでしょう。
もちろん、このような仮想通貨に投資しても、値下がりする可能性は当然ありますし、その通貨に欠陥が見つかったり、他の仮想通貨に淘汰されたりして価値がほとんどなくなってしまう可能性もあります。
したがって、その仮想通貨に一点張りの投資をするのではなく、他の仮想通貨にも分散投資することが重要です。
それでも、少額で1000単位、あるいはそれ以上保有できるのが安い仮想通貨の強みです。
ですから、それなりのスピードでそれなりに値上がりして、それなりに利益を得られることを期待して、ポートフォリオに組み込んでみるのは、投資方針として有意義でしょう。
まとめ
現在、国内の仮想通貨取引所において100円以下で購入できる仮想通貨は、リップル、ネム、モナーコインなどです。
今後、新しい仮想通貨の取り扱いが始まれば、その仮想通貨も安い価格で取引されるかもしれません。
仮想通貨に投資する際には、ビットコインやイーサリアムといった非常に有名な仮想通貨に投資するばかりではなく、また海外の仮想通貨取引所を通じて非常にマイナーな仮想通貨に投資して危険を冒すのでもなく、コインチェック取引所において中程度の需要や知名度を誇る仮想通貨を、少額の投資で大量に保有しておけば、ミドルリスクでミドルリターンを期待することができるでしょう。