昨年、ビットコインは詐欺であると断罪したジェイミー・デイモン氏が、テレビ対談で「あの発言には後悔している」と述べたことが話題になっています。
デイモン氏は現在、ビットコインに対して、どのように考えを改めたのでしょうか。
デイモン氏の禊(みそぎ)
2017年9月、JPモルガンのCEOであるジェイミー・デイモン氏が、「ビットコインは詐欺である」と発言し、また自社の社員がビットコイン取引をした際には解雇すると言ったことで、ビットコイン価格が一時的に急落しました。
このデイモン氏が、先日、ビットコインに関するインタビューを受け、過去の発言を後悔していると述べています。
インタビューを行ったのはFOX社のテレビ対談においてでした。
対談のメインテーマはトランプ政権で法人税率の見直しや米国経済、ヘルスケアなどについてでした。
サンフランシスコで第36回JPモルガンヘルスケア会議が行われた縁もあって、デイモン氏が呼ばれたものと思います。
その中でビットコインに関する話題が出ました。
そこで、インタビュアーが、
「昨年、ビットコインは詐欺であるとの発言をされましたが・・・」
と聞いたところ、デイモン氏は直ちに、
後悔している。
と述べてインタビュアーの発言を断ち切ったのです。
それに続けて、以下のように述べています。
ブロックチェーンは現実のものであり、それによって暗号がドルや円と同じような機能を持つことができる。
ICOはそれぞれ評価しなければならないが、ビットコインは本物だろう。
ただし私は、人とは少し違う見方をしている。
ビットコインの影響力が大きくなったところで、私がそれに強く惹かれることはない。
ビットコインのことは興味を持つ人たちに任せて、どうなっていくかを見ていこうと思う。
また、インタビュー終盤には、
私の娘もビットコインを買った。
今、若者たちはビットコインに夢中になっている。
私の届かないところに行ってしまった彼女は天才かもしれないと思っている。
とおどけて見せました。
まとめ
影響力のある人物が過激発言をしてから、まだ半年も経っていないにもかかわらず、発言を後悔しています。
ビットコインの影響力が、非常に速いスピードで浸透している様子が分かります。
JPモルガンは、すでにブロックチェーンに関する事業の計画も立てていると言います。
デイモン氏が過去の発言を清算したことで、今後、ブロックチェーン市場に積極的に参入していき、ビットコイン市場の成長に影響を与えていく可能性はあると思います。