4月12日からの1週間で、仮想通貨市場が大幅に反発することとなりました。
ビットコイン価格は、再び100万円台も見えてきました。
他の仮想通貨も軒並み上昇しており、リップルやイーサリアムの上昇も目覚ましいものがあります。
本稿では、再び上昇基調に転じた仮想通貨市場の近況と、専門家の予測についてお伝えしていきます。
仮想通貨市場に大幅上昇の兆し
4月12日、仮想通貨価格が飛躍的に上昇したことを皮切りとして、その後も順調に価格を伸ばし続けています。
ビットコインは、74万円前後であったものが、21日16時頃には一時98万円に迫り、22日4時現在では95万円程度となっています。
95万円台には19日に達していましたから、実に1週間で約28%もの上昇を記録したこととなります、
ビットコインだけではありません、イーサリアムやリップルなども急上昇しています。
イーサリアムは1週間で約40%も上昇していますし、リップルは一時100円を記録する80%弱の上昇を見せています。
この背景には色々な動きが考えられます。
仮想通貨全体の上昇には、アメリカの確定申告に伴う売却が一服したことが大きな原因になっていると思われます。
また、リップルの急上昇には、スペインのサンタンデール銀行との提携がきっかけになっていると考えられます。
ビットコインが再び200万円を超える?
現在の状況は、2017年の11月から年末にかけての動きに似ている気がします。
そう考えると、ビットコインは再び200万円を超えるのかもしれません。
実際、仮想通貨に注力する投資ファンドPantera CapitalのCEOを務めるDan Morahead氏は、4月18日、
もし、あなたが2万ドルのものを7000ドルで買うことができたとすれば、それは良い取引と言ってよいでしょう。
と述べ、ビットコイン価格の底値は6500ドルであり、年末には2万ドルを超えるとの予測を発表しました。
Dan Morahead氏の論拠は、仮想通貨の取引履歴にあります。
Dan Morahead氏が提示したデータによると、仮想通貨産業の直近5年間の成長率は年率165%という驚異的な成長率を示しており、今後も仮想通貨の上昇は止まらないだろうと予想しています。
また、現在の仮想通貨市場には、機関投資家の資金が流入していません。
まだ過小評価されている段階なのです。
ここに、巨大な資金力を持つ機関投資家が参入することになれば、仮想通貨の価値は一気に跳ね上がるだろうとのことです。
ただし、大口の投資家が巨大な資金力をもって参入してくるとき、その資金力を背景に大規模な空売りを仕掛け、価格が大きく下がることもあるでしょうから、その点は心配があるといえるでしょう。
また、仮想通貨は現実世界で実用化されてこそ価値が決まってくるものです。
まだ実用化の例に乏しい現段階では、仮想通貨の価値を定めることは難しい状態です。
ビットコインが200万円に到達したとしても、ビットコインの本質的価値はそれ以上かもしれませんし、もしかすると、それよりもずっと低いところが本来の価値かもしれません。
仮想通貨投資にあたっては、相場に流されることなく、現実世界での実用化の見込みなど、あらゆる情報にアンテナを張って判断していくべきでしょう。
まとめ
今後の仮想通貨業界がどのように進展していくか予測がつかず、専門家の予測にすぐに乗るべきとも言えませんが、本当に価値が数倍になるならば、仮想通貨を買わずに見送るのは非常にもったいない気もします。
だからこそ、仮想通貨投資を行う際には、リスクをきちんとコントロールしながら投資していくことが大切だと言えます。
複数銘柄に分散投資する、他の資産にも分散する、余裕資金の範囲内で投資するなど工夫しつつ、無理のない投資を心がけましょう。