仮想通貨の重要ファンダとして、半減期に注目している人は多いと思います。
ビットコインも、2020年5月20日ごろに半減期を控えており、これに向けて買い集める動きがあることを指摘する専門家もいます。
半減期を迎えたビットコインは、どのような値動きになっていくのでしょうか。本稿では、過去の半減期の例、最近のライトコインの値動きなども踏まえつつ、ビットコインの半減期について解説していきます。
ビットコインの半減期が迫る
仮想通貨の価格に大きな影響を与える要素のひとつに、「半減期」があります。
半減期とは、その仮想通貨をマイニングすることによって得られるマイニング報酬が半減するタイミングのことです。
マイニング報酬としてマイナーに支払われる仮想通貨が半減することは、その仮想通貨が上限枚数まで新規に発行される枚数が半減するということです。
市場へ供給される通貨の量が減少すれば、その通貨に対する需要が供給を下回らない限り、その通貨の希少性は高まり、価格も上昇することになります。
需要が高まっている仮想通貨であれば、価格への影響はさらに大きくなります。
ビットコインは、ブロック数が21万ブロックに達したタイミングで半減期を迎えます。
過去には、2012年6月に50BTCから25BTCへ、2016年6月に25BTCから12.5BTCへとマイニング報酬が減少しています。
当時、ビットコインへの注目度や価格は低く、市場に参入している投資家も少なかったため、半減期が価格に与える影響も、最近の値動きと照らし合わせてみると、それほどインパクトがあるようには思えません。
しかし、過去の半減期でもビットコイン価格が確実に上昇しています。
今や仮想通貨への関心は非常に高まっており、半減期の影響も大きくなっていると考えられます。
ビットコインの次回の半減期として予定されている2020年5月20日には、今以上に仮想通貨への関心が高まっているでしょうから、半減期の影響はかなり大きくなることが予想されます。
ライトコインの動き
2017年ごろから、仮想通貨に対する関心が急速に高まり、半減期の影響も大きくなってきていることは、最近のライトコインの値動きからも分かります。
ライトコインは、ビットコインよりも一足早く、今年8月6日に半減期に到達するとされています。
これが材料視されたようで、ライトコインの価格は今年に入ってから順調に値上がりを続け、今年1月1日には3247円であったものが、5月26日現在では1万1325円まで上昇しています。
もちろん、半減期以外にも材料がないわけではありません。
しかし、多くの仮想通貨で半減期の半年前あたりから上昇する傾向が確認されていることから、ここ数ヶ月のライトコインの値上がりは、半減期による影響も大きいものと考えられます。
ビットコインの価格はどうなる?
ライトコインの値動きからも、仮想通貨への関心が高まっているタイミングで訪れる半減期が、仮想通貨の価格に大きな影響を与えることが分かります。
ビットコインも、今後長期的に上昇が続くとみている専門家は多いようです。
現在のビットコイン価格は、緩やかな上昇を続けていますが、これも1年後の半減期に向けて、ビットコインを買い集めている投資家がいると指摘する専門家もいます。
最近の上昇が、半減期に備えての買い集めによる上昇であれば、今後も長期的に買い集めと価格上昇は続くと考えられます。
もちろん、短期間で急速に上昇する可能性も十分にあるでしょう。
仮想通貨市場は、相場への関心や様々なニュースによって左右されやすいものです。
また、価格が上昇を始めたとき、相場に参入してくる投資家が加速度的に増えていきます。
仮想通貨への関心が高まっていく中で、新規に参入した投資家の多くは、とりあえずビットコインを買う傾向があります。
つまり、今後のビットコインは、
- 関心の高まりによって買われることが増え、需要が高まる
- 半減期によって、供給が少なくなる
などの影響によって、需要増と供給減の両面から、大きな値上がりが期待できるのです。
今後は、半減期だけではなく、機関投資家の参入が増えたり、実用化を含む様々なサービスが展開されたりすることによっても、ビットコインの価格が上昇していく可能性があります。
まとめ
仮想通貨市場は、何かをきっかけに市場全体が暴落することも多く、半減期が控えているビットコインでも油断は禁物です。
しかし、不測の事態が起こらない限り、市場の原理から考えて価格は上昇するとみるのが自然です。
仮想通貨投資に参入するタイミングを計っている人にとっては、半減期が良いきっかけになるかもしれません。