ロンドンではビットコインで家賃が支払えるようになる?

ビットコイン(BTC)

ビットコインの価値が日に日に上がっているのですが、なぜこんなに上がっているのでしょうか。

それは、ビットコインが将来的に普及していき利用価値が高まると期待されており、それが少しずつ現実になってきているからです。

先日、ロンドンの不動産業界では、家賃や保証金の支払いをビットコインで受け付けるとの発表がなされました。

このような事実をみれば、ビットコインの普及が至るところで始まっていることが分かるでしょう。

ロンドンの不動産業界での変化

ビットコインを、様々な業界で活用していく動きがあり、不動産業界でも活用が始まっています。

日本でも、ブロックチェーンによって不動産情報を一元化する取り組みがあります。

しかし、世界はもっと進んでいるようです。

というのも、ロンドンの不動産開発会社のコレクティブ社では、ビットコインで保証金を払えるテナントが既にあるのです。

2017年末までには、家賃の支払いもビットコインによって受け付ける予定だといいます。

 

 

イギリスの大手不動産業者が、ビットコインでの支払いを受け入れたのは初めての例です。

なぜ、ビットコイン決済を受け付けるに至ったのかと言えば、海外の顧客から要請されたからだといいます。

コレクティブ社は、不動産開発会社なのですが、昨年5月には世界最大の共同住宅である「オールド・オーク共同住宅」を開館しています。

客室は全550室に上る大規模なもので、賃貸料は10㎡の部屋で週178ドルとなっています。

オンライン予約の際には、その支払いをビットコインによって受け入れる予定で、このサービスは来年秋に開始予定です。

また、この支払いで特徴的なのは、「スポットコンバージョン」というサービスが行われていることです。

これは、ビットコインの価格変動リスクをコレクティブ社が負うというものです。

コレクティブ社のCEOであるレザ・マーチャント氏は、以下のように語っています。

 

世界中で、暗号通貨が普及してきている。

特にビットコインは、世界中の人々が商品やサービスを購入するための取引や、資産の保管方法を大きく発展させることだろう。

暗号通貨は、人々の家賃を含む生活必需品の支払いに使うことができるようになるだろう。

 

 

 

コレクティブ社だけではなく、不動産仲介を行なうArla Propertiesymark社のCEOであるデイビッド・コックス氏は、

 

従来の賃料の支払いの代わりに、ビットコインを受け入れるニッチ市場ができる可能性がある。

ただし、ビットコインをはじめとした暗号通貨はまだ初期段階にあり、支払い方法の主流になるのはまだ先のことだろう。

 

と述べています。

また、コレクティブ社の技術責任者であるジョン・テイラー氏は、

 

ビットコインが普及していくためには、消費者にとってより便利なものになる必要がある。

ビットコインがコレクティブ社の支払いで使えるようになれば、便利な方法として確立されるだろう。

 

と述べています。

 

 

まとめ

ロンドンで初めて、家賃や保証金をビットコインで支払う流れができました。

ビットコインは、まだまだ投資対象として見られがちなのですが、実際に消費活動に利用できる場所が増えてきています。

もし、日本でも賃料の支払いがビットコインでできるようになれば、影響は非常に大きいと思います。

振込手数料が不要になるとか、スマホから簡単に支払いができるようになるといった小さな変化もありますし、なによりも人々のビットコインに対する印象ががらっと変わる可能性があります。

今の日本では、全人口の約35%が借家で暮らしています。

つまり、家賃をビットコインで支払えるようになることは、この日本人口の35%に対して支払い手段が増えることを意味し、ビットコインがより身近なものになっているという実感を与えるには充分な材料になる可能性があるわけです。

やがて、ビットコインで家賃を支払う人が増えてくると、世の中が便利になると同時に、ビットコインの価値は一段と上がっていきます。

ビットコインの価値が勢いよく上がっているのを見ると、なぜこんなにも上がっているのか不思議に感じ、「これはバブルだ、いずれ崩壊する、投資するのは危ない」と考える人もいます。

しかし実際には、本稿で見て来たように、世界的にビットコインの普及が始まっており、将来性が認められているからこそ、ビットコインの価値が上がっているのです。

 

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