2018年に入ってからイーサリアムの価格が急伸し、注目を浴びています。
開発者の意見をみても、2018年でイーサリアムは更なる上昇を見せると考えられています。
本稿では、2018年のイーサリアムへの期待はどのような内容であるかを説明しておきたいと思います。
イーサリアム時価総額第2位の座へ返り咲き
2017年を通して約1000円から約9万円と躍進したイーサリアムは、2018年に入ってから更なる上昇をみせています。
1月4日にはイーサリアム史上初の10万円を突破し、さらに13日には16万円を突破、1月15日現在は15万円前後で推移しています。
年始にリップルが大幅上昇した際には、時価総額第2位の座を明け渡したイーサリアムですが、その後リップルは失速、イーサリアムが加速したことによって、再びイーサリアムが時価総額第2位に返り咲いています。
イーサリアムの価格上昇には、2018年を通してのイーサリアムへの期待、そしてBithumb、Coinone、Korbitなどの韓国の取引所の牽引があります。
韓国の仮想通貨市場は外国人の参入ができない構造になっていることから、韓国と海外との間で仮想通貨価格の乖離が起こっています。
これら韓国の取引所におけるイーサリアム価格は世界平均よりも30%高い価格で取引されている状況です。
イーサリアムは、1月19日に予定されているイーサリアムゼロのハードフォーク期待で上昇している点もあろうかと思いますが、単純にイーサリアムの取引量が増えたことによって価格が上昇している面も否めないでしょう。
イーサリアムでの送金は、現在1日で120万件を超えており、イーサリアムの開発も活発化し、取引が増えたことによって、投資環境はより良好なものになっています。
2018年イーサリアムは3倍になる
このほかに考えられる価格上昇の理由は、有名IT企業がイーサリアムブロックチェーンを使ったサービスを提供していることなどから、これらの期待値が高いことです。
イーサリアムブロックチェーン上で進められるプロジェクトの数は、2017年のデータをみると、指数関数的に増加しています。
現時点で数十億円規模のビジネスに成長しており、今後ますます多くの企業がイーサリアムを利用すると予測されます。
イーサリアムの共同開発者であるSteven Nerayoff氏の発言によると、イーサリアムを用いたビジネスの規模は2018年を通して10倍に増えるとしています。
また、その影響によってイーサリアムの価格は今の3倍に成長し、ビットコイン価格を抜くとも言っています。
ビットコインは、ゴールドのような資産価値を持つことや決済手段に使えることで注目されているのに対し、イーサリアムはスマートコントラクトで注目されています。
このスマートコントラクトがフィンテック分野の企業に幅広く活用されるようになってきているというわけです。
また、ビットコインは決済手段としての活用の道が確立されておらず、投資というよりも投機の側面も多分にある仮想通貨と言えます。
しかしイーサリアムは、フィンテック分野での活用が急速に拡大しており、その他の多くの分野でも利用可能なものであるため、投資価値は大きいという意見は多いです。
まとめ
イーサリアムが、フィンテック分野に活用されていく可能性は、2017年のかなり早い段階から示唆されていたことです。
まだまだ世間が注目していない頃から、仮想通貨の解説書などを読んでみると、イーサリアムの実用性に注目している意見が多く見受けられました。
今後も、おそらくイーサリアムの活用が拡大していくものと思われます。
そうなれば、自然とイーサリアム価格は上昇していくことでしょう。