「ビットコイン」、「仮想通貨」といった言葉を聞くことが多くなった昨今、自分でも使ってみたいと興味を抱く人が増えています。
そこで本稿では、ビットコインを今日から始めるために必要となる知識をお伝えしようと思います。
数ある仮想通貨の中で、敢えてビットコインを取り上げた理由は、ビットコインが仮想通貨の中でも最も流通量が多く普及が進んでいるため、これから始めることを考えた場合に初心者の方でも安心して始められる仮想通貨だからです。
皆さんも、本稿を読んで早速ビットコインを始めてみましょう。
ビットコインが盛り上がっている
2016年、日本ではビットコインの知名度が大きく上がることになりました。
特に、ビットコイン投資がかなり儲かるということで、関心を持った人も多いのではないかと思います。
ビットコインは2016年の後半までは1BTC当たり6万円台で落ち着いていたのですが、年末に急上昇して12万円に達するほどの活況を呈しました。
2017年に入ってからもこの勢いは衰えず、2017年8月時点では30万円台をウロウロしております。
この1年で5倍程度にまで高騰したのですから、驚くべき高騰ぶりです。
未だに新高値を更新し続けており、投資した方は全員利益が出ているお祭り状態が続いております。
このように価格変動が大きい背景には、ビットコインに対する大きな期待と、それと同じくらいに大きな不安があるからです。
大きな期待と不安に揺さぶられて価格が大きく変動しているのですが、それだけにリターンも大きく、投資対象としての魅力も大きいとされています。
また、今後ビットコインを日常的に使える機会も広がってくるとされています。
投資対象としても魅力的で、日常的に使える利便性もあるならば、とにかく使ってみたいと考える人もいると思います。
ビットコインを手に入れる方法として、最も簡単な方法は、ビットコインのアプリをスマホに入れ、ビットコイン取引所から買うことです。
現在、日本でビットコインを取り扱っている取引所には、以下のようなものがあります。
この中から自分の好きな取引所を選んで、買ってみればよいわけです。
取引所 | 取引手数料 | レバレッジ | 入金方法 | ビットコイン以外の取り扱い | スマホアプリの有無 |
Bitflyer
(ビットフライヤー) |
0.01~0.15% | 最大10倍 | 銀行振込
コンビニ入金 クレジットカード |
イーサリアム | iPhone
Android |
Bitbank
(ビットバンク) |
0~0.1% | なし | 銀行振込
クレジットカード |
なし | なし |
BTC BOX
(BTCボックス)
|
0.2% | 最大3倍 | 銀行振込 | なし | iPhone |
Coincheck
(コインチェック) |
0% | 最大5倍 | 銀行振込
コンビニ入金/ペイジー入金 クレジットカード |
イーサリアム
リスク ファクトム ネム リップル |
iPhone
Android |
Zaif
(ザイフ) |
-0.01~0.1% | 最大7.77倍 | 銀行振込
コンビニ入金/ペイジー入金 クレジットカード |
モナコイン
ネム カウンターパーティ |
iPhone
Android |
※2017年8月現在
これらの取引所は、例外なくインターネットサイトを持っています。
ウェブサイトやアプリのインターフェースは常に更新されているため、本稿では具体的な操作方法については解説しません。
したがって、簡単な説明に留めようと思います。
身分証明書の提出
ビットコイン取引を始めるためには、マネーロンダリングなどの不正利用を防ぐために、本人確認書類の提出が必須となっています。
ビットコイン取引所のホームページを開くと、メールアドレスを登録するように求められるでしょう。
もしスマホアプリから登録するならば、希望する取引所が提供するアプリをインストールして、メールアドレスを登録します。
メールアドレスを登録すると、確認メールが届きます。
メール本文には、本人確認のためのURLが記載されているため、そこから本人確認画面にアクセスします
取引所によっては、フェイスブックなどのアカウントから登録することもできます。
しかし、それはあくまでも登録ができるだけのことであって、実際に取引をするためには、やはり本人確認書類の提出が必要です。
本人確認では、住所、氏名、生年月日などの必要事項をフォームに入力していき、本人確認書類として、本人の写真入りの身分証明書の画像、例えば運転免許証やパスポートなどの写真をアップロードします。
運転免許証の場合、住所変更の記載が裏面にあるならば、裏面の画像も一緒に送ります。
また、本人確認書類として提出した書類を持った本人画像、例えば片手に免許証を持った自撮り写真のアップロードも求められます。
これは、他人の身分証明書を利用して口座を開設することを防ぐためです。
登録手続きをして暫くすると、本人確認が完了した旨のメールが届きます。
さらに数日後には、登録した住所に簡易書留で書類が届くので、それを受け取ることで登録住所が間違いないことを確認します。
ここまでの手続きが終われば、登録は完了となります。
以上で、ビットコインの取引を開始できる準備が整いました。
主な操作はこれだけ
取引所に登録すると、ログインによって自分の専用ページに進むことができます。
この専用ページはウォレットと言われるもので、ウォレットとはいわばビットコインの財布のような機能を果たします。
取引所によって微妙な違いはありますが、大体において操作は6つに分けられます。
それは、
入金する
出金する
ビットコインの購入
ビットコインの売却
ビットコインを送る
ビットコインを受け取る
です。それぞれを簡単に見ておきましょう。
入金する
これは、入出金に関するメニューの一つです。
ビットコインを買うにも予め円などの現金を取引所の口座に振込むなどして預けて置く必要があります。
もちろん、レバレッジをかけられる取引所ならば、入金しておいたお金を担保にして、数倍の取引が可能となります。
入金方法は取引所によって異なりますが、銀行振込、コンビニ入金、提携金融機関からのクイック入金の三種類が主な方法です。
出金する
これも、入出金に関するメニューの一つであり、取引所の口座に入金しているお金や、ビットコインを売って得た代金を引き出したいときに利用するメニューです。
引き出したい金額を指定すれば、銀行口座に振り込まれます。
ビットコインの購入
円などの現金によって、ビットコインを購入するメニューです。
このメニューを選択し、買いたいビットコインの額を入力すると、必要となる円が算出されます。
例えば、0.1BTCを購入したいと入力し、その時の1BTCが30万円であったならば、必要となる円は「3万円」と表示されるわけです。
その金額に納得すれば「購入する」をクリックすれば、購入が完了します。
購入したならば、ウォレット内の残高において、日本円がビットコインに置き換わっているはずです。
取引所によっては、クレジットカードでの購入に対応している場合もありますが、クレジットカードでの購入は現金購入と比べて8%程度割高になるため絶対にお勧めできません。
面倒でも、銀行振込みで日本円を入金したうえで、ビットコインを購入するようにしましょう。
ビットコインの売却
ビットコインを保有している場合、そのビットコインは取引所のサーバーにある状態です。
値上がりした場合に売って利益を得る、価格は変わらないけれども現金が必要なので売る、値下がりした場合にそれ以上の値下がりを嫌って売るなど、色々な理由によって売却することが考えられます。
売却メニューを開き、売りたいビットコインの額を入力すると、売買によって得られる日本円が表示されます。
それに納得すれば売却を決定します。
ウォレットをみれば、ビットコインが日本円に置き換わっているはずです。
現金が必要な場合には、上記の出金メニューから手続きをし、出金することができます。
ビットコインを送る
これは、ビットコインを送金する際のメニューです。
自分が保有するビットコインを、誰かに送ったり、支払いのために送ったりする場合には、この送金メニューを使います。
したがって、送金と支払いは同じ操作によって行うことになります。
送金にあたっては、送り先が指定したビットコインアドレスに送るか、相手のメールアドレスに送る方法があります。
ビットコインアドレスとは、ビットコインのやり取りのためのアドレスで、普通のメールアドレスとは異なり、送るたびに毎回異なるアドレスが発行されます。
ビットコインアドレスはQRコードで読み込むことができるため、お店で支払う場合にも、お店が発行するQRコードを読み込むことで簡単に送金が可能です。
ビットコインを受け取る
誰かがビットコインを送ってくれた場合には、このメニューからビットコインを受け取ることができます。
今後、ビットコインが普及してくると、例えば仕送りをビットコインで送ってもらい、それを受け取るなどのシーンが考えられます。
送金してもらう時には、入金用のビットコインアドレスを相手に伝えるか、QRコードを提示することによって送ってもらうことができます。
まとめ
ビットコインを購入したり利用するのは、複雑な操作があったり、理解しがたい知識もあったりしそうで、どうも手を出しづらいという人もいると思います。
しかし、本稿で述べてきた通り、ビットコインを利用するために手続きと、操作方法は何ら難しいものではありません。
ビットコインアドレスというのが少し取っ付きにくいと思いますが、送金支払うための相手の銀行口座だと考えてしまえば理解は容易いでしょう。
もちろん、ビットコイン以外にも色々な仮想通貨があり、今後、ビットコインよりも便利なものが出てくる可能性もあります。
そのような場合にも、基本的な仕組みや操作方法は変わらないでしょうから、本稿を参考にされると良いと思います。