仮想通貨でよく聞く「ブロックチェーン」を4分で理解するために簡潔にまとめました。
ブロックチェーンについてザックリと理解しましょう。
はじめに
皆さんは、新聞やニュースなどで「ブロックチェーン」という言葉を耳にしたことがあるのではないでしょうか。
仮想通貨と密接にかかわっている技術であり、仮想通貨が取り上げられることが多くなってきた昨今、ブロックチェーン技術を耳にすることが増えてきているのです。
では、ブロックチェーンとはどのようなものなのでしょうか。
本稿では、ブロックチェーン技術の基礎知識をお伝えします。
ブロックチェーンとは?
仮想通貨の発行と管理を支える技術は、ブロックチェーン技術と呼ばれるものです。
しかし、「ブロックチェーン」という文字面だけ見ても、何のことやらさっぱり分からないのではないかと思います。
ブロックチェーンとはどのような技術なのでしょうか。
例えばあなたが、銀行に100万円預けていたとします。
あなたが銀行の窓口で、いくら「1億円預金していた!」と主張しても通りませんし、通帳の残高にゼロを書き足しても預金残高は100万円のままであることは、当たり前のことです。
これは、銀行にあなたの預金データがあり、確実に残高が100万円であることを把握できるからです。
つまり、銀行のサーバーで顧客情報を管理しており、もしあなたが預金残高以上を引き出そうと思えば、このサーバーの情報を書き換えるほかないわけです。
もしそんなことができたなら、銀行の運営は破たんしてしまいます。
だからこそ、銀行はサーバーの管理に巨額の費用を投じてシステムを保っています。
銀行の情報が書き換えられてお金をだまし取られたという話を聞かないのも、銀行がこのように取り組んでいるからです。
仮想通貨におけるブロックチェーンは、これとは異なります。
というのも、銀行がサーバーのセキュリティを高めているのに対し、仮想通貨では不特定多数のコンピューターに情報を分散させ、共有するという方法をとっているからです。
このことから、ブロックチェーンのことを日本語では「分散型台帳技術」ともいいます。
不特定多数のコンピューターに分散・共有される台帳には、その仮想通貨をどれくらい保有しているか、いつ・どのような取引をしたかなどの情報が記録されています。
そして、その情報を不特定多数のコンピューターで管理することによって、何百万人もの人が保有していることになります。
わかりやすく例えるならば、あなたの預金通帳を何百万人もの人が共有しており、だれが保有しているかはわからないような状態です。
ですから、もしあなたがそのデータを改ざんしたところで、何百万人という人が持っているデータと照合すれば、改ざんがすぐにばれてしまうのです。
もし不正をしたいならば、情報が共有されているコンピューターすべての情報を改善する必要があるのですが、そのコンピューターが世界のどのコンピューターであるかもわからないのですから、事実上不可能です。
銀行は、顧客情報保護のためにセキュリティにお金をかけており、そのコスト負担を顧客にも負担してもらっています。
つまり、振込手数料やATMの利用手数料と言った形で取られています。
しかし、ブロックチェーンは上記のように、セキュリティを高める必要がなく、コストもかかりません。
だからこそ、仮想通貨の利用ではコストがかかりにくく、手数料などもかなり安くできるというメリットがあります。
ブロックチェーンのシステムの健全性と安全性は、誰もが認めるほどにレベルが高いものです。
実際、日本一の銀行である三菱東京UFJ銀行も、ブロックチェーンの技術を活用し、独自の仮想通貨としてMUFGコインを発行する計画を発表しています。
まとめ
ニュースなどで、「ブロックチェーン」という言葉を聞くものの、あまりピンとこなかったという人も、本稿によってブロックチェーンのイメージを掴むことができたのではないでしょうか。
ブロックチェーン技術によって、今や金融に革命が起ころうとしています。
私たちは、金融の転換期を目の当たりにしているのです。